ASIA center | JAPAN FOUNDATION

国際交流基金アジアセンターは、アジアの人々の間に共感や
共生の心を育むため、様々な分野で文化交流事業を実施しています。

MENU

ハノイ・コレクティブ・オーケストラ、再び!

ベトナム

2016年7月17日(日)「ハノイ・コレクティブ・オーケストラ」開催!
日常的な道具、素材を使って楽器を制作し、オーケストラとして即興演奏するアート・プロジェクト

2015年9月にベトナムの若手芸術家、学生、一般市民などが参加して実施された「ハノイ・コレクティブ・オーケストラ」を今年も開催します。
第二回は、2016年7月2日(土)~17日(日)の2週間、公募で選ばれた36名のメンバーたちが、音楽家の大友良英、サウンド・アートの先駆者的存在として知られる鈴木昭男、ベトナムを代表するアーティスト・キュレーターのチャン・ルオンらによるレクチャー、ワークショップを交えながら、ベトナム・タイ・日本人で構成するファシリテーターとともに、ハノイの街で楽器となる素材を探して制作し、演奏方法を探ります。自作の楽器でアンサンブル(合奏)を発表し、さらには、一般市民とともに即興演奏のオーケストラへ発展させてみよう、という試みです。ハノイの街から呼び起こされたさまざまな音と、集まった人々が生み出すアンサンブル、そしてオーケストラ。「音楽家なしの音楽」がハノイで生まれます。
このアート・プロジェクト最終日に開催されるイベントでは、一般参加者の入場は無料、自由参加で事前登録の必要もありません。ぜひご参加ください。※入場者多数の場合には、入場制限を行う場合があります。

イベント詳細

タイトル ハノイ・コレクティブ・オーケストラ
開催日 2016年7月17日(日)14:00~18:00
プログラム 【楽器制作&アンサンブル練習】14:00~
ハノイで集めた日常にあふれる素材を使って楽器をつくります。大人も子どもも一緒に参加できます。
【メンバーによるアンサンブル発表会】16:00~
2週間かけて楽器をつくり、演奏方法を考えてきたメンバーによる演奏を発表します。
【即興演奏のオーケストラ】17:00~
自作の楽器を使って音を出します。楽器を持っている人は、楽器持参で参加してもかまいません。楽譜はなく、どんな音楽をつくるかは、参加した皆さんで決めます。自分たちの音を自由に楽しみましょう。
会場 国際交流基金 ベトナム日本文化交流センター (中庭)
27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi, Vietnam
TEL 04 3944 7419
http://jpf.org.vn/jp/
入場料 無料
主催 国際交流基金アジアセンター
共催 P3 Art and Enviroment

出演者

ゲスト・アーティスト

大友良英(音楽家/ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/映画音楽家/プロデューサー)
大友良英氏 1959年横浜生れ。十代を福島市で過ごす。同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。また、映画音楽家として手がけた映像作品は70を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもと、さまざまな人たちとのコラボレーションを軸とした展示型音楽作品や、特殊な形態のコンサートを手がけると同時に、障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力を入れる。2011年の東日本大震災を受け、福島の様々な領域で活動をする人々とプロジェクトFUKUSHIMA ! を立ち上げるなど、音楽におさまらない活動でも注目される。2012年この活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞、2013年には「あまちゃん」の音楽ほか多岐にわたる活動で、東京ドラマアウォード特別賞、レコード大賞作曲賞他、数多くの賞を受賞している。
鈴木昭男(サウンド・アーティスト)
鈴木昭男氏 サウンド・アートの先駆者的存在として知られる、日本を代表するサウンド・アーティストのひとり。63年、名古屋駅中央線ホームの階段で行われた「階段に物を投げる」のパフォーマンスで音の世界に目覚め、70年にエコー音器「ANALAPOS」を創作。78年、パリのフェスティヴァル・ドートンヌにて海外で初めてのパフォーマンスを行う。88年、子午線上の京都府網野町で「日向ぼっこの空間」を発表し一日自然の音に耳を澄ます。96年に開始した街のエコ-ポイントを探る「点音(おとだて)」プロジェクトは、これまでに30都市以上で開催されている。ドクメンタ8、ドナウエッシンゲン現代音楽祭(ドイツ)、大英博物館、AV・フェスティバル(イギリス)、ザツキン美術館(フランス)など、過去数十年に渡り世界各地の美術展や音楽祭に招待されている。http://www.akiosuzuki.com

ゲスト・アドバイザー

チャン・ルオン(アーティスト/キュレーター)
チャン・ルオン氏 1960年ハノイ生まれ。パフォーマンス及びヴィジュアルアーティストとして活動するほか、ベトナムを代表するコンテンポラリーアート・インディペンデントキュレーターである。パフォーマンスやビデオを用いた実験アートに取り組む第一世代アーティストの中で、ローカルな体験に根ざして活動。特に若い世代における政治的抑圧の内面化を提示し、個人の表現を抑圧する社会政治的残滓や政策に挑戦している。彼の動的な作品群は、抑圧を批判し、人間の活力を強調、パーソナルアクションと自己反省を通して個を強化することを目指している。また、アーティストの活動を促すため、The Gang of Five(1983-1996)を設立、毎月オルタナティブスペースにて展覧会を開催した。1998年ベトナムにおける初の実験アートのためのスペースNha San Studioを共同設立、最初の4年間で、大多数の展覧会キュレーターを務めた。パフォーマンスやビデオアートのための空間、イニシアティブ、ネットワーク、コミュニティの発展にエネルギーを捧げ、検閲などベトナム特有のコンテクストにおいては支配的基準に疑問を投げかけ、代替的ヴィジョンをサポートする。さらに表現の自由、より豊かなコミュニティを創造し、若い世代を育成することに献身する。

撮影・録音

森永泰弘(サウンドデザイナー)
森永泰弘氏 1980年生まれ。サウンドデザイナー。東京藝術大学大学院を経て映画理論家/ミュージック・コンクレート作曲家のミシェル・シオンに師事するため渡仏。現在は、アジアを中心にフィールドワークを実践しながら、ジャンル横断的な制作活動を展開している。フィールド・レコーディング作品をリリースするレーベル「concrete」を主宰している。
http://www.the-concrete.org/

ファシリテーター

グエン・バン・ガー
グエン・バン・ガー氏 1979 年生まれ。ベトナム美術大学卒業。ビデオ・アーティストグループであるHanoi Link(ハノイ・リンク)を共同設立。アート作品およびパフォーマンス・アートにおいて、素朴な手法で様々な異なるフォーマットを組み合わせる実験を行う。最新の作品「Salted」では、潮が満ちてくる中、彼自身が何時間にもわたり静かにビーチに立ち、大地と人間の存在の間のつながりを関係づけることを試みている。これらの作品を通して、記憶とノスタルジアの瞬間を収集する情熱を共有している。現在はDoclab Center、およびドキュメンタリー、ビデオアートではハノイのゲーテ・インスティトゥートで活動している。
フン・ティエン・ソン
フン・ティエン・ソン氏 1990 年生まれ。堅苦しく旧式のベトナム教育制度に拘束されていると感じ、大学中退。アート作品におけるより実験的でリベラルなアプローチを追求する。主に、戦争、ヘビーメタル・ロックンロール、ベトナムの歴史などをテーマに取り上げ、現在はサウンド、コンピューター作成したドローイング、位置情報システム、グーグルマップなど、様々な新しいメディアを用いて実験に取り組んでいる。
加納遥香
加納遥香氏 1990年横浜市生まれ。2013年一橋大学社会学部卒業(卒業論文「芸術によるフクシマの記憶化―行政はいかなることができるのか―」)、同年春より同大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻修士課程在籍。専攻は社会学、人類学。2013年9月に行われたベトナム国立交響楽団日本ツアーにおいて、一橋大学兼松講堂公演学生実行委員会代表として活動。現在は「ベトナムにおける西洋クラシック音楽の形成と発展の歴史」をテーマに研究しており、2014年よりベトナム・ハノイ国家大学に留学、2015年秋より同大学ベトナム学・発展科学研究院に所属。
吉濱翔
吉濱翔氏 1985年沖縄生まれ。沖縄県立芸術大学美術工芸学部絵画専攻卒業。インプロヴィゼーションと社会的なコンテクストをベースに作品の発表を行う。沖縄の歴史や文化を参照にしながら、小さく弱い存在が搾取的な構造と対峙した時に取れる自由を問う作品が多く、音を使い、時間や空間を超え繋がりを提示する。表現方法はパフォーマンスやインスタレーション、写真、映像表現だけでなく、多くのコラボレーションワークや展覧会・演奏会などの場作りのオーガナイズなど多岐にわたる。
アーノント・ノンヤーオ
アーノント・ノンヤーオ氏 1979 年生まれ。チェンマイ在住。サウンド・アート、実験的フィルムなどに焦点を当てる総合的なアーティストであり、サウンド、インスタレーション、サイト・スペシフィック、パブリック・アートなど、様々な異なるメディアを扱っている。彼は振動に関心をもち、振動に関わる多様な実験アートのプロジェクトに携わっている。Thatchatham Silsupan とともに、チェンマイにおけるサウンドアート・コミュニティであるCMC(チェンマイ・コレクティブ)の共同ディレクターを務めている。
ビッグ・タッチャタム
ビッグ・タッチャタム氏 チェンマイを拠点として活動する作曲家およびサウンド・アーティスト。サウンド・インスタレーション・アート、即興、インターメディア作品、音を媒体として使用する参加型プロジェクトのような、固定的な古典的コンサートを越えた実験的聴覚作品に関心を持っている。現在はチェンマイ大学美術学部、メディアアート・デザイン学科の講師を務めている。創造的なサウンド・アーティストと実践者によるオープンネットワークであるCMC(チェンマイ・コレクティブ)の共同設立者。カリフォルニア大学バークレー校において上野ケンに師事、音楽分野においてPh.D 取得。