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国際交流基金アジアセンターは、アジアの人々の間に共感や
共生の心を育むため、様々な分野で文化交流事業を実施しています。

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国際交流基金アジアセンター特別賞はソト・クォーリーカー監督(カンボジア)に決定

2015年5月26日(火)、カンボジア・プノンペンのMajor Cineplexにて、カンボジア映画『遺されたフィルム』の上映会が開催されました。およそ300人のカンボジア人、日本人の観客が集まる中、監督のソト・クォーリーカー氏とキャストが登壇。本作は、昨年開催されたカンボジア映画祭で凱旋上映されましたが、同国での上映機会は限られたものであったため、監督は今回再び実現した母国での上映の喜びを表しました。

『遺されたフィルム』は、現代のプノンペンで暮らす少女が1970年代のカンボジア映画と出会い、ポル・ポト派に蹂躙された祖国の映画史を発掘し、新たな形の“再生”を試みていく姿を描いた作品。昨年、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の連携事業で、「アジアの未来」部門に創設された「国際交流基金アジアセンター特別賞」の記念すべき第一回受賞作品となりました。また、これを皮切りに世界各国の映画祭で上映された本作は、今年5月、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭にてブラック・ドラゴン賞を受賞しました。

この快挙について、「カンボジア人として誇りに思います。この賞は自分たちの力だけでなく、カンボジアのみなさんに勇気付けられて得たものです」と感謝を述べるクォーリーカー監督。映画製作にとどまらず、今秋には自国で日本映画祭の開催を企画していますが、「異なる国の文化を知ることは、自分の国の文化をより愛することにつながる」と、次世代のカンボジア人に向けてメッセージを贈りました。

この日、初めてこの映画を鑑賞した人も多く、上映後には、「カンボジアの過去に向き合い、自分たちの力でこれからのカンボジアの社会を良くしていこうという明るく、前向きなメッセージが伝わり、とても感動した」「たくさんの人に観てほしい」といった感動の声が多く寄せられました。

国際交流基金アジアセンターでは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、東京国際映画祭を通じて、アジアに焦点を当てた映画交流の取り組みを実施しています。本年度映画祭の最新情報については随時、公式サイトにて発表していきますので、どうぞお楽しみにしてください。

第28回東京国際映画祭 開催要項

日時 2015 年 10 月 22 日(木)~31日(土)
会場 六本木ヒルズ(港区)ほか
公式サイト 詳細は以下のリンクをご参照ください。
http://2015.tiff-jp.net/

国際交流基金アジアセンター特別賞 (The Spirit of Asia Award by The Japan Foundation Asia Center):

「アジアの未来」部門において、文化の違いを越え、国際的な活躍が期待される新鋭監督に贈られます。受賞者には、トロフィーとともに、副賞として日本短期滞在(日本人が受賞した場合は、アジア滞在)の機会が贈呈されます。