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卒業アルバムも文化紹介に!―「当たり前の日本」を伝える重要性

日本語パートナーズとして派遣された約10カ月の期間はあっという間に過ぎ去り、任期を終えて帰国しました。このプログラムを終えて今もっとも強く感じるのは、派遣先の先生方、生徒、そしてサポートしてくださった国際交流基金バンコク日本文化センターの方々への感謝の気持ちです。
日本語パートナーズは、タイ人の先生のアシスタントとして日本語の授業に入って活動を行いますが、応募の際、日本語教師としての資格は必須ではありません。日本語教育の専門知識も経験もない自分は、いったい何ができるのだろう…とずっと考えていた日々もありました。
しかし、先生はよく「生徒に何か話したいことはありますか?」「日本の話を聞かせてください!」と授業の合間に私に聞いてくれました。
また、先日自分の卒業アルバムを生徒に見せて「日本の学校」の文化紹介をしました。日本人にとってはいたって普通のものですが、生徒たちの反応は「これなに?!!」「アニメで観てる日本の学校そのままだーーー!」と興味津津!
自分にとっての「当たり前の日本」の話をする。でも、それは日本人にとっては当たり前でも、外国人から見たら違います。それが面白い話に、珍しい話になる。日本語パートナーズの活動は「日本文化を伝える」という大きな目標もありますが、実は「当たり前の日本を伝える」ことで、大きな違いに気づくこともできます。自分の身近な、生まれ育った「日本」を飾らず、気取らず、ありのままで伝える大切さ、そしてなにより自分も背伸びせず、今の自分で貢献できることを一生懸命やることの大切さを10か月の活動を通して学ぶことができました。帰国後は、タイで頂いた様々な発見と感謝の気持ちを胸に、その恩返しをこれからずっとしていきたい!と心から思っています。

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自分が高校生の時に使っていた実際の教科書も生徒に見せました。 「タイの教科書はこんなに写真がない!ほしい!」とカウンターパートの先生は話していました。
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卒業証書を見せた時です。筒に入った証書を指差し、「これは何でしょう?」ときいたところ、「刀を入れるもの!」「ペンケース」!などの答えが…笑
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卒業アルバムを見せた時です。
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卒業アルバムの中の部活動紹介の写真を見て、何の部活か当てています。笑
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色紙を見せた時です。ひらがなを習ったばかりの中学一年生は、一生懸命記憶をたどりながら読もうとしています。「み…ち…こ…」と書いてある文字を読み、「正解!」と行った後のとても嬉しそうな顔が忘れられません。
Writer
タイ ペッチャブリー
奈良 美智子さん

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