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最後の板書 -9ヶ月間の任期を終えて-

配属校での最終日を迎え、日本語教室の黒板に一言書き残すことにしました。
「卒業式の日に担任の先生が板書してくれたことをずっと覚えている」という日本人もいますが、マレーシアの生徒たちにも一生心に残るような日本語を残していきたいと思いました。これは私がマレーシアで行った最後の文化紹介です。

『感謝は近道』
私の座右の銘であり、マレーシア生活で常に私を支えてくれた言葉です。
これはある日本人指揮者の格言なのですが、他にも海外で活躍している日本人を観察していると、能力や経験よりも“感謝”をキーワードにしている方が多いと感じます。

そんな方々の言葉を道標に、私は9ヶ月間“感謝日記”というものを書いてきました。普通の日記と違うところは、1行目に感謝を書くことです。どんなに悩んだ日も葛藤した日も、1行目は感謝。
すると嫌でも感謝が1つずつ積み重なっていきます。それはマレーシアの良い所であったり、新しい目標であったり、初心であったりします。地道な作業ですが、次第に感謝がどんどん見つかるようになってきて、人間関係も活動もスムーズにいくようになりました。ここでの感謝というのは受け身ではなく、積極的に与えていくことが必要なのだと感じました。

   
マレーシア人に日本のファンとなってもらうためには、
まず自分自身がマレーシアのファンになることが近道です

板書に込めたメッセージが生徒たちにどれだけ伝わっているかは分かりませんが、最終日に開いてもらえた送別会のなかで、『ありがとう』という日本語が全体に浸透していました。それだけでも十分だと思いました。

   
会場は超満員。
自分のためのレッドカーペットなんて人生で初めてです。
   
生徒や先生たちが出し物やプレゼンをしてくれました。
ビデオレターはコメディでしたが、私は泣きました。
   
日本語クラスの生徒たち。最後に素敵な日本語を覚えたようです。
 
9カ月前と比べると、本当にキレイな字を書けるようになりました。
   
送別会後は約4時間、自撮り棒が壊れるまで撮影し続けました。

最後になりましたが、派遣前研修から帰国に至るまで支え続けてくださった方々に心から御礼申し上げます。
本プログラムに参加して、私は日本人がまだまだ知らないマレーシアに踏み込むことができました。この経験と絆、そして感謝は一生忘れません。
10年20年経って「あの時マレーシアに行って良かった」と言えたらいいなと思います。ありがとうございました!!

 

Writer
マレーシア トレンガヌ州
阿部 宣行さん

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