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日本の高校生との文通に大興奮

最近は手紙を書くことはほとんどない生徒たちが日本語の授業で教科書の練習問題として家族紹介の手紙を書きました。CP(カウンターパート)の先生からチェックを頼まれた私は全員の手紙に目を通しましたが、手紙を読みながら、なにか寂しいものを感じていました。それは生徒の手紙には宛名がなかったからです。そこで、生徒が一生懸命書いた手紙を誰かに読んでもらいたい思いから、日本で高校の教師をしている娘に相談し、文通の相手を頼みました。

さっそく日本から名簿が送られて来たので、お互いの生徒の共通のクラブ活動などを見ながら一人ずつ文通の相手を決めました。今度は練習問題ではなく、日本の高校生に読んでもらえる手紙が書けるということに生徒は大喜びでした。自己紹介から始まり、クラブ活動や好きなこと、将来なりたい職業、家族紹介、学校や町のことを書くことにしました。すると教科書をめくりながらこれまで習った表現を確認し合う生徒、私やCPの先生に表現や職業名を聞きに来る生徒、思うように書けない男子生徒を手伝う女子生徒など教室の雰囲気がこれまでとは一変しました。

写真
熱心に手紙を書く生徒

なんども書き直しがありましたが、3週間後、思い思いの便せんに書かれた43通の手紙ができあがりました。発送して5日後、手紙を受け取る様子が動画で送られて来た時は、生徒たちは食い入るように見て自分の書いた手紙を持つ日本の高校生の笑顔に大興奮でした。

画面をみて笑顔を浮かべる生徒達の写真
動画で自分の手紙を受け取った日本の高校生を見て大喜びの生徒

そして待ちに待った返事を受け取った時、生徒の興奮は最高潮に達しました。
この文通を通じて生徒たちはペンに思いを込めて手紙を書く楽しみ、受け取る相手の表情・気持ちを想像する楽しみ、返事が来るのを待つワクワク感、そしてなによりも自分の書いた日本語が通じ、気持ちが通じた喜びを体験したと思います。この文通をきっかけにタイと日本の生徒との交流の輪が広がることを期待しています。

手紙を持った生徒たちの集合写真
日本の高校生からの返事を受け取り大喜びの生徒
Writer
タイ サラブリー
前田 裕司さん

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