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一期一「絵」の贈りもの

11月の「今月の“日本語パートナーズ”」にすでに書きましたが、私は毎週1枚を自分に課して絵を描いてきました。生徒たちは私が絵を描いていること、そしてその絵の写真をFacebookに掲載していることを知っていたので、絵を見せてくださいとせがまれ、授業中に何度か見せたことがありました。生徒たちにとっては日常のありふれた光景や見慣れた景色であっても、外国人の私の目を通して描いた絵は新鮮に映ったのでしょう。多くの生徒が興味を持ってくれたことでなんとか最後まで描き続けてこられました。

思った以上に生徒たちの関心が高かったので、描いた絵が30枚を越えた頃から、これらの絵を生徒たちと私の記念にできないかと思うようになりました。いろいろ考えた末、小さなアルバムを作ることにしました。偶然にもCP(カウンターパート)の先生の親戚の方が印刷の仕事をされていると聞き、アルバムの構想を相談したところ快く引き受けてくださいました。描いた絵の約半数、20枚の絵を選んで一冊にまとめ、タイ語のタイトルは学校のタイ語の先生に深みのある表現を考えていただきました。

完成したアルバムを手にとった時、赴任地ゲンコーイの町で生活し、いろいろな人々と出会った思い出がたくさん詰まった一生の宝ものができたと感じました。
アルバムは日本語を学ぶ生徒たち、お世話になった先生方、それに絵のモデルになった生徒や町の人たちに贈ることにしました。
日本語を学ぶ生徒たちへは、私が作成した観光案内書『ようこそサラブリーへ』(2月の「今月の“日本語パートナーズ”」に記載)と一緒に一人ひとり手渡しました。受けとるとき、生徒たちは最高の笑顔でお礼を言ってくれました。

一生に一度となるかも知れぬこの出会いをお互いに忘れ得ぬ大切なものにするために、また小さいながらもタイと日本の懸け橋となってくれることを期待して、絵のアルバムを出会った人に贈ることができたことを嬉しく思っています。

写真
絵のアルバム「タイの思い出」
集合写真
日本語を学ぶ生徒たち
前田さんの絵のアルバムを持った生徒たちの写真
絵のモデルの生徒たち
絵のアルバムを持った女性店員の写真
絵のモデルの町の人
Writer
タイ サラブリー
前田 裕司さん

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