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「さよなら」ではなく…

私の大好きな国、インドネシア。インドネシアの何がそんなに好きなのかと聞かれれば、人、食べ物、音楽…色々ありますが、そのひとつが「インドネシア語」です。日本語パートナーズの任務は、海外で日本語や日本文化を紹介するという部分に注目されがちですが、私たちもその国の言語や文化を学び、それを日本で伝えることも重要な任務のひとつです。そのため、このプログラムには「外国語研修手当」が支給される制度があり、私もその制度を利用してインドネシア語を学ぶことができました。今回は、私が好きなインドネシア語の言葉をひとつ、紹介したいと思います。

それは、「さよなら」です。インドネシア語の「さよなら」は日本語や英語とちょっと意味が違うのです。まだインドネシア語を勉強し始めたばかりの頃、私はそれに気付かずに何気なくその言葉を使っていました。でも、単なるフレーズの丸暗記ではなく単語の意味が分かった時、ようやくその言葉の本当の意味に気付いたのです。

インドネシア語の「さよなら」は2種類です。旅立つ人がそこに残る人に言うのが「Selamat tinggal」、残る人が旅立つ人に言うのが「Selamat jalan」です。「selamat」は「おめでとう」とか「祝福する」という意味で、「tinggal」は「留まる」とか「滞在する」、「jalan」は「道」とか「歩く」、「旅する」という意味です。だから「Selamat tinggal」は上手く訳せませんが、「Selamat jalan」は「旅立ちおめでとう」「行ってらっしゃい」という感じになります。

日本語の「さよなら」はちょっと悲しいし、さびしい。でも、インドネシア語は「別れる」とか「離れる」という言葉ではなく、旅立つ人に対して「旅路に幸多かれ」と、残る人に対して「留まる場所に幸多かれ」と願う言葉なのです。

私もインドネシアを発つ時が近づいて来ました。その時は「さよなら」ではなく、インドネシアで暮らす大切な人たちに「Selamat tinggal」と言いたい、そう思っています。

日本語パートナーズとCP(カウンターパート)日本語の先生方
日本語パートナーズとお世話になったカウンターパートの先生方
日本語パートナーズ派遣先高校の生徒たち
派遣先高校の生徒たち
下宿先のオーナー夫妻と同じ下宿の日本語パートナーズ
入院時、助けてくれた下宿先のオーナー夫妻と一緒に下宿している日本語パートナーズ
Writer
インドネシア 北スマトラ州
福田 春菜さん

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