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泣かせてしまいました!

日本語教師の資格がない私にとって、生徒に日本語を教えるということは未知の世界でした。今回、マレーシアに派遣された30名の中には日本語教師の資格を持ち、教えていた方や、マレー語や英語が堪能な方も多く、みんなと比べてしまうと不安が募るばかりです。

ですが唯一、誰にも負けないものが仕事として15年ほど携わってきた食文化に関することだと思っています。今回はその経験を生かして、「のり巻き」を生徒40名と一緒に作りました。のり巻きを食べたことがない、作ったことがない、聞いたこともない生徒達に手伝ってもらい、今まで炊いたことのない5キロのお米を炊き、40個の卵で厚焼き玉子を作り、キュウリ、かにかま、レタス、ツナマヨの準備をしました。

私がのり巻きの説明をしている間の生徒の目は、授業よりずっと興味深々です!真剣です!静かです!!そして、最後の仕上げに、辛い物が好きなマレーシア人にウケがいいと思いワサビを投入しましたが、食べようとしません。
「みんな辛いの好きでしょ?」との問いに対し「わさびは辛い!」とのこと。
うそでしょ!笑 私にとってはマレー料理のほうが数百倍辛い!

誰も手を付けないため代表して一人に食べてもらったところ表情が急変し、涙目で水道に駆け込みました。これを見た生徒達も試したくなったのか次々に食べては泣き、水道に駆け込む連鎖が起き、私としては心配しなければいけないところを笑ってしまいました。

国によって辛さの感じ方が少し違うのかなぁと感じました。

次の日、のり巻きの興奮は収まらず、授業中ものり巻きおいしかった、ワサビはもう食べたくない、ワサビは辛い、またのり巻きを作りたい、次は違う料理を教えてね、といろんな言葉をもらいました。みんなが楽しそうだと私も嬉しい!みんな、ありがとう!
そして、このような機会を与えてくれるCP(カウンターパート)先生にも感謝です!
今後も、生徒達に何を紹介できるかとても楽しみです!

のり巻きを作って見せる中川さんと生徒たちの写真
授業中に見たことのない、みんなの真剣な眼差し!
のり巻き作りに挑戦する生徒たちの写真
さぁ、みんなの好きな具をまいておいしいのり巻きを作ってね!
のり巻きをつくる生徒の写真
勢いがよすぎる!さて、のり巻きは完成するのでしょうか?
ワサビを味見した生徒の写真
初めてのワサビを食べて感動の涙?それとも、辛さの涙?
のり巻きができあがった生徒たちの写真
みんな上手に出来たかな?
Writer
マレーシア ヌグリ・スンビラン州
中川 沙織さん

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