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楽しい授業はまず自分が楽しむことから

Perkenalkan! Nama saya Yamamoto Mayumi.
インドネシアのバンドン第15国立高等学校に派遣されている山本真由美です。バンドンと聞いてまず思い浮かぶのが、世界史で登場したアジア・アフリカ会議開催地ということ。バンドンのことはそれ以外全く知りませんでした。でも、高原地帯にある避暑地で住みやすい町、初代大統領スカルノを輩出したバンドン工科大学を始め、多くの大学を有する学園都市、また今でも息づくスンダ民族の文化を大切にしている町と知ると、赴任が待ち遠しくなっていました。そんな時、想定外のことが起きたのです。

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アジア・アフリカ会議博物館。残念ながら、当日は臨時休館で入館できませんでした。
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オランダ統治時代の建築、グドゥン・サテ。美しいです
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中心部に位置するブラガ通り。統治時代の街並みが残っています。
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市民の憩い、市立公園。緑が多くて落ち着きますね。

CP(カウンターパート)の先生との初対面を終えて明後日から登校!という時、私は急性胃腸炎を患ってしまったのです。アパート入居初日のことで土地勘もなく、海外の病院受診経験はありません。不安で胸が押しつぶされそうになる中、CPの先生がご主人の車で病院まで連れて行ってくださり、診察終了まで付き添ってくれたのです。出会って間もない外国人の私にここまで献身的に接してくださるなんて……。感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

そして迎えた初めての授業。大きな声出せるかな、打ち合わせ通り活動できるかな、など思考がとめどなく溢れてきます。そんななか、研修で心に残った言葉が頭をよぎりました。「正しい日本語より、楽しい日本語を。」楽しい日本語を授業で紹介するには、まず自分が楽しむ姿勢が大切です。そう思うと、授業前の緊張感すら楽しめる自分がいました。好奇心で目を輝かせ、褒めると拍手で喜ぶ生徒たち。感情表現が豊かで、知らぬ間に授業を楽しんでいる自分に気がつきました。また、面白いことに、教える内容は同じでも生徒から飛び出す質問や反応も全く違います。そう、クラスが生きているみたい。これこそ教室活動の醍醐味なのかもしれません。まだ始まったばかり。日々の気づきを大切に活動していきたいと思います。

派遣先校の様子の写真
朝の登校風景。早く登校した時は、校門前に立ってあいさつをしています。
はにかみながら返してくれる笑顔が素敵です。
校舎の外観の写真
バンドン第15国立高等学校
授業の様子の写真
「これはなんですか。」絵カードを見て答えます。元気いっぱいで答える生徒。この日の感動は忘れません。
完成した巻き寿司を持った生徒たちの写真
日本語クラブで巻き寿司を作りました。初めてとは思えないほどみんな上手に巻けました。
美術館のオブジェの写真
美術館の外観の写真

学校の近くにある、NuArt Sculpture Park。美術館はリラックスできるスペースです。
エネルギーをチャージして活動のインスピレーションを得たいものです。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
山本 真由美さん

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