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日本語パートナーズとしてできること

日本語パートナーズは、一人ひとりがこれまで送ってきた人生や背景、持っているスキルやこの事業にかける思いは異なります。派遣前研修では、「やってみたいことは何か」を考える時間があります。これまで多くの時間を子どもたちと過ごしてきた私にとって、多感な時期に得る経験や学びは何事にも代えがたい将来の糧になっていくと考えます。そこで、「保育園や高校との手紙のやり取りをしたい」ということを、やりたいことの一つにあげました。

私の出身地である福井県は、日本国内からの知名度も低く、ましてや海外では全く知られていない都道府県の一つです。外国や外国人の存在も決して身近なものではありません。そこにある小さな保育園。派遣前、彼らに私の経験やこれから台湾に行くことを伝えた時、その眼差しはとても真剣で幼いながらにも何かを感じてくれていることがよくわかりました。一方で、私が派遣されている基隆市でも外国人と実際に関わることはほとんどないのが現状です。派遣されて、より手紙交換ができたらいいなという思いが強くなりました。

しかし、やってみたいことがたくさんあっても、派遣された地域や学校、カウンターパートの先生方の授業内容によっては、できることが限られてきます。そんな中で、実際に日本人と関わる機会を作ろうと、カウンターパートの先生方や姉妹校の職員の方、保育園の岡本園長先生の協力を得て年賀状交換を行えることになりました。基隆女子高校では姉妹校の九州文化学園高校と、暖暖高校は春江中保育園と行いました。

写真
年賀状の書き方の指導をするカウンターパートの陳先生(基隆女子高校)
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内容をより詳しく説明するカウンターパートの紀先生。時には電子機器も授業で大活躍(暖暖高校)
話し合う生徒たちの写真
相談しながら……どんな年賀状ができるか楽しみです
年賀状を書く生徒の写真
下書きをしてから慎重に
折り紙を折る生徒の写真
折り紙の犬を持った生徒たちの写真

戌年ということで、犬を折り紙で折って年賀状に張りました。

できあがった年賀状の写真
年賀状という日本特有の文化や言い回しに四苦八苦しながらも可愛い年賀状に仕上がりました。
写真
日本のポストも作りました。可愛いと大好評。
ポストに年賀状を入れる生徒の写真
完成した年賀状はポストに投入!! 日本まで届け~~
緑と赤のポストの写真
ちなみに台湾のポストはこんな感じです。クリスマスカラーでとても可愛いです。

保育園では、担任の前川先生が台湾のことを子どもたちに話してくれました。「どうやって台湾に届くのかな。お船?飛行機?」そんな可愛い会話も聞こえてきたようです。

年賀状を書く子供たちの写真
春江中保育園の子どもたち。

外国から届いた年賀状。それぞれの心に何が残ったかはわかりません。ですが、様々な経験の中で、彼らが広い視野を持ち、大きな世界に羽ばたいてくれることを願っています。

Writer
台湾 基隆
橋本 奈実さん

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