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カンチャナブリの泰緬鉄道

バンコクから列車で3時間。カンチャナブリでの中国語合宿に参加した。赴任校には日本語以外に英語、フランス語、中国語の専科がある。中国語科から誘われて2回目のカンチャナブリ行きとなった。 一回目は、映画「戦場にかける橋」で有名なクウェー川鉄橋を見ただけ。ライトアップされた橋には、正直なところこれといった思いはなかった。観光客が無邪気に写真を撮っていた。

今回はそこから列車で2時間、タムカセというところ。駅以外は何もない川べりの研修施設。泰緬鉄道建設の際もっとも難所と言われたアルヒル桟道橋の下にある。列車は一日5本、観光客を乗せポーっと警笛を鳴らしてゆっくりと走る。下から眺めるには素敵な景色だ。しかしホテルの入り口に大きな看板が出ていてこの鉄道のことが詳しく書かれていた。タイ語なので読めないのだが、なぜか英語で「Death Railway」とあってそれとわかった。

宿舎前の駅から乗車、木造のアルヒル桟道橋を渡り次の駅でおりる。今、列車で渡ったところを歩いて戻る。降りた駅でこの鉄道の詳しい歴史が先生から生徒に語られた。タイ語は聞き取れなかったが、「日本人」という単語が何度も出てきたのだけは分かった。内容はかなり日本人にきついものだったようだ。というのも、同じ日本語パートナーズとして派遣されている若い仲間の一人にこのことを話したところ、同じ場所で合宿をしていて、やはりこのことを生徒に語る現場に居合わせた。「今はもう大丈夫だからね」と慰められたと言った。

足がすくみそうなので、枕木のみを見てひたすら線路を歩く。崖と川に挟まれたこんなところに鉄道を建設した当時の異常さは想像もつかない。途中に祠がある。かなりひろく大きな仏像がひっそり佇んでいた。線香、お供えの花など新しかった。
私が知っていたのは観光用に再建された鉄橋だった。ここは知らなかった。日本人は知らなくても、現地の人は忘れない。きちんと、淡々と語り継いでいる。

日本語パートナーズ タイ カンチャナブリでの合宿の宿舎から見えるアルヒル桟道橋
宿舎から見たアルヒル桟道橋 白い矢印
日本語パートナーズ タイ アルヒル桟道橋の入り口にたたずむ仏像
アルヒル桟道橋の入り口にたたずむ仏像
日本語パートナーズ タイ アルヒル桟道橋の急カーブを走る列車の上から
アルヒル桟道橋の急カーブを走る列車
Writer
タイ バンコク
大川原 啓子さん

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