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学校の紹介

私の赴任している学校はジョホール州のDATO PENGGAWA BARAT 国民中等学校です。マレー半島の西海岸の南端に近いPONTIANという町にあります。

中学1年生から高校2年生にあたる生徒が約850名在籍しています。マレー系が7割、中華系が3割、インド系が数名です。女子が男子の約2倍で、女性教師も男性の約2倍います。

ジョホール州にあるこの学校は、金曜日と土曜日が休みで、日曜日から1週間が始まります。その始まりは全校朝会です。この全校朝会では、毎月のテーマに沿った生徒のパフォーマンスもあります。


第三日曜日は「ユニホームの日」。始めに「Doa(お祈り)」。先生方は壇上。

4月のテーマは「科学と数学」。理科の実験をクイズ形式でパフォーマンス。

全校朝会でChinese New Yearを祝うイベント。

ある時は試験会場に。

教室での授業の様子をご紹介します。


1年生の「国語・マレー語」(全員履修)の教科書にはマレー系と中華系とインド系の生徒が話し合っている挿絵があり、「良い意見を出し合うことが大切だ」と教えています。実際の教室でもこのように座り、グループ学習をすすめています。

イスラム教の授業(先生の説明はマレー語で、板書はアラビア語でした)では男女別々の座席です。
だからでしょうか、発表は各グループに出向き、評価をしてもらいます。これを全員がやっていました。
感動しました。

1年生のイスラム教の教科書にはジハードや経済についての教えが載っています。また中華系の1年生の教科書には谷川俊太郎さんの詩や星新一さんのショートショートが載っています。興味深いのは日本の2作品とも「科学や文明の発展と人間の在り方」を問うた作品だということです。

 『日本語 BAHASA JEPUN』(バハサ ジュポン、BAHASAは言語という意味)という教科書を1、2年生が使っています。単語や文法の他に日本の紹介ページがあります。「昔の遊び」、「まつり」、「日本の四季」、「御祝いの熨斗袋」、「相撲」などが載っています。因みに一番最初の話題は「おじぎ」です。

3年生の歴史の教科書には第二次世界大戦時の日本軍のことが数ページにわたり、詳細に記述されています。

言語に関する授業をいくつか参観させていただきました。日本語と中国語以外は、授業の始めと終わりに「Doa(お祈り)」があります。

この地で私の知見が広まると実感しました。

最後に、私のお店の紹介です。


私の今の一番の仕事は、ノート点検です。その時に「Sila baca  ini(これを読んでちょうだい)」と言って、書いてきた内容の音読と、母音を中心に五十音の発音の確認をしています。

どの教室でも後ろに私の机を生徒が用意してくれるので、私は毎時間お店を広げています。

Writer
マレーシア ジョホール州
濱田 健一さん

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