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経験者に聞く

高校の英語教員を休職し、鳥取からタイへ。帰国後も交流を継続。 - タイ4期 小林真理子さんインタビュー

タイ
小林 真理子さん

国は違っても同じ教員の立場として、心がけたこと、感じたこと

――研修後いよいよ出発ですね。タイでの活動内容を具体的に教えてください。

小林:派遣先はバンコク郊外の公立学校で、高校1年生から3年生まで日本語を専攻する生徒たちがいて、そのほかに選択制ですが中学生の授業もありました。主な仕事は、日本語の先生の授業をチームティーチングの形でサポートすることです。

――日本語の授業ではどのようにかかわるのですか?

小林:先生は日本語が堪能でコミュニケーションもほとんど日本語で出来て、日本文化もよく理解された方でした。授業は先生が進めますが、その中で私には日本語の自然な表現の確認や生徒との対話、会話練習の応用などが求められました。

――日本では小林さんが主体で授業を進めていたのが、タイではサポート役にまわるということですね。実際に授業が始まって、いかがでしたか?

小林:日本では自分が英語の授業の計画を立ててALT(外国語指導助手)にサポートしてもらっていた分、今までの立場とは全く逆になったので、慣れるのに時間はかかりました。でも、先生の授業計画や流れがあることも充分わかるので、先生の授業のやり方を尊重しながら、たまに気付いたことは「こうしたらどうかな。」という程度に提案するようにしていました。先生も忙しいので授業前の打ち合わせの時間もあまりとれなかったんですが、自分も日本でそうだったので、教室まで移動中に話しながら打ち合わせをするようにしたりしました。そこらへんは日本での教員としての経験があったからこそ柔軟に対応できたのかと思います。

――ほかに派遣校ではどのような活動をされていましたか?

小林:課外活動の日本語クラブがありました。中学1年生から高校3年生が参加するもので毎月数回開催されます。書道や和菓子づくりのような伝統的なものから、日本のキャラクターや制服、バレンタインチョコなど今時の日本スタイルなどテーマをかえて日本の文化を体験してもらいました。また全校生徒に呼びかけて折り紙コンテストをしたり、学校祭では茶室を作って茶道を紹介したりもしました。

――派遣期間中も日本の高校とつながりを持たれていたのでしょうか?

小林:はい。日本語クラブの生徒がつくったタイの学校生活を紹介するポスターを日本に送ったりしました。9月には日本の高校の学校祭でそのポスターやタイの日常生活の写真を掲示してもらいました。両方の学校の先生に協力してもらいながら現地と日本をスカイプのテレビ電話で結んで授業をし、生徒同士お互いの高校生活について質問したり、写真をみせあったりもしました。

タイと日本の高校生が交流 学校祭でタイについて紹介
日本の高校の学校祭でタイについて紹介してもらったときの掲示板
日本語パートナーズ タイと日本の高校生がSkypeで交流
タイと日本の高校の生徒がスカイプで交流している様子

慣れないタイ生活、まず苦労したのは言葉の壁

――ところでタイでの暮らし、プライベートはいかがでしたか?

小林:タイ語を話せるようになるのは大変でした。タイに行ってからも、週に3時間、授業の空き時間に学校の事務室でタイ語の先生にボランティアで教えていただいていました。それでも独特の発音やイントネーション、その上タイ文字まで覚えるのはとっても難しくて、タイの言葉がストレスにもなっていたほどです。

――タイ語ですか。言葉の壁は大変だと想像します。

小林:タイでは英語の表示はほとんどなく、タイ語で書かれているのがあたりまえ、バンコク市外ならなおさらです。毎日が今までと違うし、タイの言葉が読めずに困りました……。通勤は、路線バスとソンテウ(トラックの荷台を客席に改造した乗合バス)を乗り継いで20~30分ぐらいでしたが、肝心の通勤のバスに乗ることすらできなくて、運転手さんや周りの人、本当にいろんな人たちにいつも助けてもらっていました。

――ほかに苦労されたことはありますか?

小林:食事でしょうか……。現地では住居にキッチンがなかったため外食がほとんどだったんですが、日本で食べるタイ料理よりも辛くて味も違うので、地元の人に口に合いそうなものやタイ料理の食べ方を教えてもらっていました。それでも基本的な日常会話表現やタイ文字を習ったことで、食事や買い物も困らないぐらいにはできるようになりました。また、学校内だけでなく近所に暮らすタイ人の方とも交流もできるようになりました。そういえば、日本にいるときよりも日本の音楽を聴くようにもなりました。日本の歌にもこんないい歌があるんだと改めて感じたり、生徒も日本の音楽がすごく好きなので、共通の話題作りにもなりました。休みの日には映画を観たり本を読んだりすることで、現地の生活を楽しめる心の余裕も出てきたと思います。

日本語パートナーズ タイ4期 小林真理子さん

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