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タイ国内最大級の日本体験イベント「 JAPAN EXPO IN THAILAND 2015」で開催された日本語ラジオ講座の公開収録に日本語パートナーズが登場!

タイ

日本の文化を紹介する、タイ国内最大級のイベントJAPAN EXPO IN THAILAND 2015が2月7日(土)、8日(日)にサイアム・パラゴンで開催されました。タイでは現在「観光」と「食」において、空前の日本ブームが起きています。そんな中、開催されたイベントだけあって、多くのタイ人が日本を体験するために会場に足を運びました。旅行や食、アニメや漫画などのサブカルチャーを紹介するブースに加え、留学やショッピング、就職など様々なブースが出展され多くの人々で賑わっていました。

大勢の客で混雑したJAPAN EXPO IN THAILAND 2015の写真
大盛況の会場

「やさしい日本語」のタイ語放送公開収録に日本語パートナーズ2名が登場!

会場に設けられたステージでは日本を紹介する数々のプログラムを開催。プログラムの一つとして、「NHKワールド ラジオ日本」が海外リスナー向けに17言語で放送している初級日本語ラジオ講座「やさしい日本語」のタイ語放送公開収録が行われました。観客席は満員御礼。立ち見まででる盛況ぶりです。

ステージの様子の写真

日本を紹介するステージ

観客席の様子の写真

立ち見の人も見えます

司会は、タイ語版「やさしい日本語」で講師役を務めるコースィット・ティップティエンポンさん。ゲストにはタイで人気急上昇中の女優・プレーワー・ニチャーパットさんが登場し、ステージを盛り上げます。さらに日本語パートナーズである高橋美都子さんと岡田春奈さんも浴衣を来て参加しました。

ステージの様子の写真

浴衣を着て登場する日本語パートナーズ

番組は、日本語の練習からスタート。観客の皆さんも一緒に声を揃えて「こんにちは。私は、◯◯です。よろしくお願いします」「お疲れさまです」などやさしいフレーズを練習しました。とても熱心に取り組んでいる姿勢が印象的でした。

日本語パートナーズがタイでの体験談を披露!

番組も半分まで進んだところで、日本語パートナーズの2人がタイでの活動内容や体験談を披露。「日本語の学習は、やはり難しいようです。タイ語にはない『つ』『し』の発音が特に難関。」そう話したのは高橋さん。そういう時は、たとえば「しーーーーっ!!」と、口元に人差し指を当てた「静かに」のジェスチャーをしながら『し』の発音の練習をするのが効果的だそうです。高橋さん独自の教え方に感心する司会者。観客の皆さんからも多くのうなずきが見て取れました。 また、岡田さんは、形容詞の修飾の語順がタイ語と日本語とで逆であるため、習得するのが難しいようだと説明。「『これは先生の車です』と言いたいのに『これは車の先生です』というふうになってしまうことが多いです。」とのこと。

また、タイと日本の文化の違いを日々感じるとの声も。「日本ではテストの添削時に正解だと回答用紙に『○』を付けますが、これはタイでは間違いを意味するようで、タイ人の生徒を困惑させてしまいました。」と実際にあったエピソードを話すと、会場から笑いが起きました。

このようにステージは終始なごやかなムードで進み、観客の皆さんも一緒になって日本語に触れてもらえる公開収録となりました。

収録終了後、日本語パートナーズへ突撃インタビュー!

収録後の高橋さん、岡田さん、更には観客として参加されていた日本語パートナーズの大長眞美さんにも加わっていただき、インタビューをさせてもらいました。タイに来て約5か月の日本語パートナーズの3名からは、前向きな言葉やエピソードの数々を聞くことができました。

自分が日本に興味を持ってもらうきっかけになる 大長さん

大長さんの写真

もともと日本で日本語教師ボランティアをしていた大長さん。「シャイなタイの生徒とは、言葉がわからず最初は距離を置かれていると感じていました。ある日、バスケットボールをしている男子生徒たちを見て私も仲間に入れてとお願いして一緒にゲームを楽しむようになってからは急速にこの距離が縮まり、今では生徒たちの方から声をかけてくれます。彼らは必ずしも日本語クラスの生徒ではありませんが、これがきっかけになって少しずつ日本に興味を持ってもらうことができました。」と語ってくれました。日本語パートナーズの存在そのものが、タイの人々が日本に興味を持ってもらうきっかけとなっていることがわかります。

人生を変えるきっかけを与えてもらえました 岡田さん

岡田さんの写真

「人生が変わった!」開口一番、キラキラした目でそう言い切った大学生の岡田さん。この5か月で彼女を変えた何かがあったのだなと強く感じさせられました。日本語が一切通じない、日本人の存在すら珍しがられる地域に派遣されることもある日本語パートナーズ。そうした地域に暮らすタイ人にとっては、日本語パートナーズがはじめてふれあう日本人となる。自分の存在をきっかけに少しずつ日本文化に興味を持つ人々が増え始めれば、大きな喜びを感じるだろうと話していました。 「大学を出てからは、きっと教えるという仕事に就くのだろうな〜となんとなく考えていたのですが、今は社会のため、人のために自分に何ができるのかをきちんと考えるようになりました。」とのこと。また日本語パートナーズへの参加のきっかけについては、「最初は自分のためでした。一度、学校の研修でタイを訪れ、もう一度長めに滞在してみたいと、ただそれだけで参加したのです。でも得られるものは大きかった。今後の人生そのものへの考え方が変わりました。」と教えてくれました。 日本文化を伝えるきっかけを作っているのが自分であるという強い自信が、彼女の考え方を変える源となったのでしょう。今は、この経験を活かし、次は自分に何ができるのかを日々考えているとのこと。彼女の今後の活躍が楽しみです。

毎日幸せしかない!毎日が感動! 高橋さん

高橋さんの写真

もともと外資系の会社でバリバリ働いていた高橋さん。お子さんの手も離れ、今回、日本語パートナーズの活動へ参加することにしたと言います。驚きを隠せない様子だったという周囲の人々の心配をよそに、高橋さんは「毎日幸せしかない!毎日が感動!」と言い切ります。毎朝、「コケコッコー」の鳴き声で起きることすら今までとちがう幸福感を感じると教えてくれました。 「数値的な成果を求めるビジネスよりも、教育を通して人に喜んでもらえることを喜びと感じられる。それが最大の幸せだと思います。」と語り、今を大切に生きている高橋さんならではの、前向きな言葉がどんどん飛び出します。 印象的なエピソードの一つが、日本語クラブの生徒たちが福岡の中高生に「年賀状」を送り、同世代の日本人と個人的なつながりを作ったというお話です。ある生徒は福岡からの年賀状の返事を受け取った際、その年賀状を大切そうにぎゅっと抱きしめたそうです。きっとその生徒はまだ見ぬ日本の友達と心が通じたと感じたのでしょう。日本文化を通して生徒たちに日本との距離を縮める経験を届ける事は、素敵なアイデアだと感じました。

最後に、日本語パートナーズの3名が教えてくれたのは、日本語パートナーズとしての役割は自分次第でいかようにも創ることができるということ。自分のアイデアや行動力次第で、タイの人々とのコミュニケーションを深めることができると教えてくれました。創意工夫をしながら、自分なりの道を切り開いていけることも日本語パートナーズの醍醐味のひとつなのでしょう。

自分たちは特別ではない!チャンスをものにするかしないかの差だけ。

最後に、皆さんは口を揃えて「自分たちは特別ではない。」と語ってくれました。 周囲から「いい経験をしたね!」と言われることが多いそうですが、「誰にでもできることだと思うので、目の前にあるチャンスをものにするか、しないか。ただその違いだけ」ときっぱり。終始一貫、前向きなメッセージが溢れるインタビューとなりました。

3名の言葉通り、チャンスは誰にでも巡ってきます。ぜひ、彼女達に続いて、より多くの方に日本語パートナーズにチャレンジしていただき、その活動を通して自分らしい経験を積んでいただけたらいいなと思いました。日本語パートナーズの皆さんの、今後の活動への期待が高まりました。

TRIPPING!バンコクレポーター Satomi

企画名称 JAPAN EXPO IN THAILAND 2015
日時 2015年2月6日(金)・7日(土)・8日(日)
会場 サイヤムパラゴン5階ロイヤルパラゴンホール
主催 JAPAN EXPO IN THAILAND 2015 実行委員会、ジェイエデュケーション、バンコク日本人商工会議所(日系企業就職フェア)
後援 在タイ日本大使館、日本貿易振興機構(JETRO)、日本政府観光局(JNTO)、国際交流基金アジアセンター
URL http://www.japanexpothailand.org/exhibit2015/

この記事は、TRIPPING!と国際交流基金アジアセンターの協力により、作成されています。

TRIPPING!と国際交流基金アジアセンターの協力ロゴ画像

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