ASIA center | JAPAN FOUNDATION

国際交流基金アジアセンターは国の枠を超えて、
心と心がふれあう文化交流事業を行い、アジアの豊かな未来を創造します。

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Innovative City Forum 2019 国際交流基金アジアセンターセッション

日本

開催レポートを公開しました。
国際フォーラム「Innovative City Forum 2019 アジアセンターセッション」開催レポート

Innovative City Forum」は“都市とライフスタイルの未来を描く”をテーマに、国内外の有識者が集い、東京をはじめとする都市の未来について議論する国際フォーラムです。

本フォーラムの中で、国際交流基金アジアセンターセッションとして、「Reverse IDEA ~アジアのダイナミズムから『新たな座標軸』を探る~」を開催します。アジアのダイナミズムのなかには、我々が見逃している「Reverse IDEA」が満ち溢れています。未来へ向かって歩む今、自由闊達なアイデアや示唆に富む活動を生み出す「新しい座標軸」を皆さんと一緒に探りたいと思います。
基調講演では、日本であまり知られていないイスラム・ファッションについて、また背景にある価値観や哲学について、Islamic Fashion & Design Council(IFDC)代表のアリア・カーン氏にお話しいただきます。続く「芸術」からの提案セッションでは、古い家電をよみがえらせ新たな楽器を創作し演奏するプロジェクトについて、アーティストの和田永氏にご紹介いただきます。「医術」からの提案セッションでは、ひとの身体と精神に関するアジアの哲学や価値観について、医師の稲葉俊郎氏とインドネシアの大学教授マンゲストゥティ・アギル氏にお話しいただきます。 セッションの最後には、「Reverse IDEA」をテーマに、登壇者と共に「新しい座標軸」を探求するトークを繰り広げます。

↓チラシPDFダウンロード[2.4M]

イベント詳細

Innovative City Forum 2019 国際交流基金アジアセンターセッション(DAY2)
『Reverse IDEA』~アジアのダイナミズムから「新たな座標軸」を探る~

開催日時 2019年11月20日(水曜日)午後1時から2時30分
※Innovative City Forum 2019は11月19日(火曜日)・20日(水曜日)の2日間開催
会場

六本木アカデミーヒルズ アクセス
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階 Googlemap
東京メトロ 日比谷線「六本木」駅1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)

言語 日英同時通訳
主催 森記念財団都市戦略研究所、森美術館、アカデミーヒルズ
共催 国際交流基金アジアセンター
協力 世界経済フォーラム、国際文化会館、ロフトワーク
入場 DAY 2「国際交流基金アジアセンターセッション/The Japan Foundation Asia Center Session」と「ICF Hubセッション」:各2000円(税込)、定員250名

※その他のセッション:各5000円(税込)
※要事前申込(10月15日チケット販売開始予定)

申込み 専用申込フォーム(10月15日オープン予定)より、「The Japan Foundation Asia Center セッション」を選択し、お申し込みください。
(招待コードをお持ちの方は申込フォームでコードを入力し、お申し込みください)
問合せ ICF事務局 E-mail:icf@academyhills.com
国際交流基金アジアセンター 文化事業第2チーム(担当:藤重)
TEL:03-5369-6045
公式サイト Innovative City Forum

プログラム紹介

【基調講演】現代イスラム・ファッションの革新

ファッションは時代を映す鏡であり、自己を表現するコミュニケーション・ツールでもあります。基調講演ではIFDC代表のアリア・カーン氏を迎え、日本であまり知られていないイスラム・ファッションについてお聞きします。非イスラム圏でのステレオタイプなイメージをどう変えていき、ムスリムの方が宗教心からだけではなく何故「モデストファッション」が自分を表現する一つの手法として積極的に選んでいるのか、また、イスラムならではのビジネスや経済、情報ネットワークなどについても触れつつ、背景にある価値観や哲学についてお話しいただきます。

アリア・カーン(Alia Khan)
Islamic Fashion & Design Council創設者・会長

アリア・カーンさんプロフィール写真

【トークセッション1】「芸術/ART」
廃棄から復活へ ~テクノロジーの供養と転生の祝祭~

捨てられる運命だったアナログ家電をよみがえらせて新たな楽器を創作し演奏する、アーティストでミュージシャンの和田永氏にご登壇いただきます。「懐かしい形状の家電が楽器となり、聞いたことがないような音色が人々へ共鳴する」という新しいアイデアで作品を次々に生み出す和田氏の世界観を、映像とトークを通じて感じていただきます。

和田 永(Ei Wada)
アーティスト/ミュージシャン

和田永氏プロフィール写真

【トークセッション2】「医術/Medical Care」
アジアの哲学~東洋的な全体性から心身を捉えなおす~

最新のカテーテル治療の現場に立つ傍ら芸術などの他分野にも精通し、“これからの医療”を模索する医師の稲葉俊郎氏と、インドネシア・アイルランガ大学薬学部教授のマンゲストゥティ・アギル氏にご登壇いただきます。アギル氏の専門であるインドネシアを中心とした植物療法や伝承医療をもとに、西洋や東洋、そして東南アジアの島々から影響を受けているインドネシアの医術など、二人の医療観(哲学や価値観)の相違や共通項などについて語っていただきます。21世紀までの人間の向き合い方の先に見えてくる可能性を聞きつつ、「アジアの哲学」としての身体や精神の捉え方を探っていきます。

稲葉 俊郎(Toshiro Inaba)
東大付属病院 循環器内科医師

稲葉俊郎氏プロフィール写真

マンゲストゥティ・アギル(Mangestuti Agil)
国立アイルランガ大学薬学部教授(専門は薬用植物学、生薬学、伝統医学、植物療法、芳香療法)

マンゲストゥティ・アギル教授プロフィール写真

【トークセッション3】「統括セッション」
Reverse IDEA

セッションのタイトルでもあり、キーワードでもある「Reverse IDEA」。「期待を超える逆転のアイデア・価値・イメージ」などの意味が込められています。アジアや世界には、まだその変化の本質的な価値や重要性に気が付いていない、自由闊達なアイデアや示唆に富む活動がたくさん隠れています。そこに着目することが出来るかが時代の変化を捉える資質ではないでしょうか。総括となるこのセッションではモデレーターにテレビやラジオで活躍するアンドレア・ポンピリオ氏を迎え、それぞれの座標軸をスピーカーの皆さんと一緒に探っていきます。

登壇者

アリア・カーン、稲葉 俊郎、マンゲストゥティ・アギル

モデレーター

アンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)
TV/ラジオ パーソナリティ

アンドレア・ポンピリオ氏プロフィール写真

関連企画:JAMUミニ展示(会場エントランス)
会場ではトークセッションに関連し、インドネシアの人々に長い間親しまれている「JAMU」と呼ばれる健康飲料について、パネルと「JAMU」の原材料を展示します。(展示ご協力:フレグランスジャーナル社 上野靖氏、高橋由美氏、Dr. Riskina Juwita)

登壇者プロフィール

スピーカー

アリア・カーン(Islamic Fashion & Design Council創設者・会長)
世界中のイスラムのファッションおよびデザイン産業発展のために設立された組織であるIFDC(イスラム・ファッションおよびデザイン評議会)創設者および会長。パキスタンで生まれ、北米(カナダと米国)で育つ。現在は世界7か所(カナダ・イタリア・パキスタン・ロシア・南アフリカ・トルコ・アメリカ)の各事務所を拠点に世界中で活動を促進している。世界の小売業者、ファッションウィーク、イベント、メディアとの取引を行い、これまでは主流のファッションプレーヤーにしか開かれていなかった業界に大きな扉を開いた。世界各地の会議で講演も行い、アラブ世界で最も影響力のある女性トップ50(CEO Magazine / Arabian Business)の一人とされている。クリスチャンルブタンの広告キャンペーンで主要な人格として紹介され、学術研究、論文、書籍の出版物でも多数取り上げられている。
Islamic Fashion & Design Council公式サイト

和田 永(アーティスト/ミュージシャン)
1987年生まれ。学生時代よりアーティスト/ミュージシャンとして音楽と美術の間の領域で活動を開始。2009年より年代物のオープンリール式テープレコーダーを演奏する音楽グループOpen Reel Ensembleを結成してライブ活動を展開する傍ら、ブラウン管テレビを楽器として演奏するパフォーマンス作品『Braun Tube Jazz Band』で第13回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞。Ars ElectronicaやSónarを始め、各国でライブや展示活動を展開。ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは、これまでに11回に渡って音楽に携わった。2015年より役割を終えた電化製品を新たな電子楽器として蘇生させ、合奏する祭典を目指すプロジェクト「ELECTRONICOS FANTASTICOS!」を始動させて取り組む。その成果により、第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
和田永氏公式サイト

稲葉 俊郎(医師、医学博士)
1979年熊本生まれ。現在、東京大学医学部付属病院循環器内科助教。心臓カテーテル治療や先天性心疾患を専門とし、往診による在宅医療も行いながら、夏には山岳医療にも従事。医療の多様性と調和への土壌づくりのため、西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める。国宝『医心方』(平安時代に編集された日本最古の医学書)の勉強会も主宰。古来の日本は心と体の知恵が芸術・芸能・美・「道」へと高められ心身の調和が予防医療の役割を果たしていたと考え、自らも能楽の稽古に励む(観世流)。2011年の東日本大震災をきっかけに、医療があらゆる領域との創発を起こすために、様々な分野を横断した活動を始める。現代版の「養生所」を探りつつ、医療だけでなく芸術その他の分野も扱いながら人間の回復を目指す対話を積極的に行っている。
稲葉俊郎氏公式サイト

マンゲストゥティ・アギル(アイルランガ大学薬学部教授)
インドネシア・スラバヤにあるアイルランガ大学薬学部薬学植物学および薬学の教授。1980年以来薬理学、植物学、伝統医学、植物療法に関する講義を行っている。女性の健康問題のエキスパートであるアギル博士は、インドネシア政府の支援もあり、代替医療および補完医療としての伝統的な薬や薬用植物に関する市民の知識とスキルの向上を啓蒙活動にも携わっている。2007年からマドレーゼの伝統医学やスメネップ王室の伝統医学の研究を行う。特にマドゥラ島に伝わる伝統医学は、インドネシアでは重要な植物療法の宝庫である。アギル氏は、インドネシアのそれぞれの民族に伝わる伝統的な薬や医療方法の調査を行い、現代へ活かすべく、個人の健康についてより深く研究を続けている。

モデレーター

アンドレア・ポンピリオ(TV/ラジオ パーソナリティ)
東京生まれ。イタリア人の父と日本人の母と、オランダ国籍を持つ「ワールドシチズン」。愛称は「アンディ」。東京を拠点に、ネイティブな日本語/英語/イタリア語を生かし、メディアやイベント等で、 グローバルなカルチャーやライフスタイルを紹介する。東京とイタリア・ローマで学生時代を過ごし、「世界のリアリティ」への好奇心を胸に、様々な経験を経て、2005年東京のFM局、J-WAVEのナビゲーターに。ラジオ・プログラム「MODAISTA」、「360°(Three-Sixty)」等の国際情報番組を担当の後、TVではNHK BS1「地球テレビ エル・ムンド」、NHK 総合「BSコンシェルジュ」でメインMCを歴任。NHK Eテレ「きょうの料理」では料理家・栗原はるみさんの生徒進行役を担う。現在は、NHK worldDESIGN TALKS PLUS」のMCを担当し、世界に向けて日本のデザイン美を届けている(世界100カ国以上とオンラインにて英語版が放送中)。アーカイブから選りすぐりのセレクションをお届けする日本語版「デザイン トークス+」はEテレで放送中。
アンドレア・ポンピリオ氏公式サイト