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ウティット・ヘーマムーン(小説家)×岡田利規(演劇作家、小説家)『プラータナー:憑依のポートレート』世界初演(バンコク)

タイ, 日本, その他

このたびウティット・ヘーマムーンの最新作の小説を、岡田利規が舞台作品として手がけ、バンコク(タイ)で世界初演されます。

生きること、創ることは、時代を問うこと。
生/性への欲望に恥じる日も、救われる日もある。
70年代生まれの芸術家二人が描く わたしたちの“自画像”

ウティット・ヘーマムーンは、東南アジア文学賞とセブン・ブック・アワードを受賞し、今最も精力的に活動する小説家です。急速な都市化とグローバル化の渦の只中にあるアジアにおいて、現代を生きる個人の混沌としたアイデンティティや内面を鮮やかに描き出すことから国際的に高く評価され、タイ現代文学の最前線を走ってきました。
一方、国内外で活躍する演劇作家で小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰の岡田利規は、若者の日常的所作を鋭くとらえ現代演劇にアップデートする作風で一躍世界の演劇界の注目を集め、以降も、震災や社会事象などから透けて見える現実をつぶさに観察し続けています。

そんな2人がタッグを組む『プラータナー:憑依のポートレート』は、ヘーマムーンの最新長編小説に強く共鳴した岡田が、同作を原作に舞台化した作品です。
主人公であるひとりの画家が、芸術活動とそれを取り巻く社会のなかで、自己を探し求めながら葛藤し、出会いと喪失を経験するというストーリーで、登場人物の内面や性愛感情が鮮やかに描かれながら、彼らが住む社会の歴史、政治変動の流れが投影されます。 バンコクの世界初演の後にはパリでも上演が決まっており、現代を誰よりも鋭い眼で射抜いてきた二人による表現に世界が注目しています。

2016年11月に始まったヘーマムーンとの対話と継続的なリサーチの中で、岡田はタイの俳優とのワークショップと出演者オーディションを実施。選出されたタイの俳優と、タイと日本のクリエイティブ・メンバーとともに、世界初演に向かいます。
ヘーマムーンと岡田が取り上げる、現代社会を生きるすべての個人に向けた「根源的な人生の営みとはなにか」という極めて普遍的な問いは、バンコクから世界の同時代を生きる人たちに広く届くのではないでしょうか。

『プラータナー:憑依のポートレート』バンコク公演

  • 原作:ウティット・ヘーマムーン(“Rang Khong Pratthana”)
  • 脚本・演出:岡田利規
  • セノグラフィー:塚原悠也
  • 助手:ウィチャヤ・アータマート
  • 出演:ジャールナン・パンタチャート、ケーマチャット・スームスックチャルーンチャイ、
    クワンケーオ・コンニサイ、パーウィニー・サマッカブット、ササピン・シリワーニット、
    タップアナン・タナードゥンヤワット、ティーラワット・ムンウィライ、タナポン・アッカワタンユー、トンチャイ・ピマーパンシー、ウェーウィリー・イッティアナンクン、ウィットウィシット・ヒランウォンクン

プロフィール

原作:ウティット・ヘーマムーン

ウティット・ヘーマムーンのポートフォリオ

1975年タイ中央部サラブリー県ケンコーイ生まれ。バンコクのシラパコーン芸術大学絵画彫刻版画学部を卒業。2009年に発表した3作目の長編小説『ラップレー、ケンコーイ』(The Brotherhood of Kaeng Khoi)にて作家としての地位を確立し、同年の東南アジア文学賞とセブン・ブック・アワードを受賞。さらにCNNGoにて、タイで最も重要な人物の一人として掲載された。2013年には京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで実施されたアーティストワークショップ「Work in Memory」に、映画監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンとともに招聘講師として参加。同ワークショップに参加した日本のアーティスト6名との交流を通じて執筆した中編小説『残り香を秘めた京都』を発表。2014年から2015年までタイの文芸誌『Writer Magazine』およびタイ国文化省現代芸術文化局発行の文芸誌『Prakod』の編集長を務める。2017年6月『プラータナー:憑依のポートレート』(Rang Khong Pratthana)を発表、同年8月にはバンコクにて自らのドローイングと絵画による展覧会を開催。

脚本・演出:岡田利規

岡田利規ポートフォリオ

1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。05年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005―次代を担う振付家の発掘―」最終選考会に出場。07年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第二回大江健三郎賞受賞。12年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。16年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレ(ドイツ)のレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めた。

セノグラフィー:塚原悠也

塚原悠也

1979年京都市生まれ、2004年関西学院大学文学研究科美学専攻修了。現在、大阪市在住。2006年にダンサーの垣尾優と共に「contact Gonzo」を大阪にて結成。公園や街中で「痛みの哲学、接触の技法」を謳う、殴り合いのようにも見える即興的な身体の接触を開始。個人名義の活動としては、2014年にNPO法人DANCE BOXの 「アジア・コンテンポラリー・ダンスフェスティバル神戸」や、東京都現代美術館の「新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体」展などでパフォーマンス・プログラムのディレクションを行う。また2014年より丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて始まったパフォーマンス企画「PLAY」にて「ヌカムリ・ジャミポス3部作」と名付けたパフォーマンス作品を3年連続発表。2011年〜2018年、セゾン文化財団フェロー助成対象アーティスト。

演出助手:ウィチャヤ・アータマート

1985年バンコク生まれ。タマサート大学映画分野を卒業後、バンコク演劇祭のプロジェクトコーディネーターとして舞台芸術に携わる。2009年にNew Theatre Societyに参加したことをきっかけに、演出家として様々な実験的な試みや型にはまらない演劇的アプローチを見出した。彼は、特定の期間を通して社会がどのように歴史を覚えているか、またいかに忘れてしまうかを、様々な創造的な分野の人々とコラボレートすることによって探求することに強い関心を持つ。現代社会の現象や演劇形態それ自体に疑問を投げかけるためのプラットフォームとして、2015年For What Theatreを共同設立した。2014年と2015年には、演出作品『In Ther's View: a Documentary Theatre』と『Three Days in May』でそれぞれ国際演劇評論家協会(IATC)タイセンターの賞を受賞。

出演:バンコクでのオーディションを経て選出した俳優

公演情報 バンコク公演【世界初演】

日時 2018年8月22日(水曜日)から26日(日曜日)
8月22日(水曜日)午後7時30分
8月23日(木曜日)午後7時30分
8月24日(金曜日)午後7時30分
8月25日(土曜日)午後1時30分(注)、 7時30分
8月26日(日曜日)午後1時30分

(注)終演後、ポスト・パフォーマンス・トークあり

会場

チュラロンコーン大学文学部演劇学科 ソッサイパントゥムコーモン劇場 アクセス
6 Floors at Mahachakri Sirindhorn Building Faculty of Arts, Chulalongkorn University, Phayathai Road, Pathumwan, Bangkok 10330 google map

言語 タイ語上演 日本語・英語字幕付
料金 一般前売:700バーツ、一般当日:750バーツ
学生前売:400バーツ、学生当日:450バーツ
Early Bird:550バーツ(7月31日までのご予約・お支払)
チケット申込 TEL:+66-(0)64 679 6768 (タイ語・英語対応)
Email:pratthanabkk@gmail.com
問合せ 株式会社precog
Email:info@precog-jp.net
バンコク公演担当(川崎陽子) +66-(0)64 316 6295
東京オフィス(水野恵美) 03-6825-1223
主催 国際交流基金アジアセンター、株式会社precog、一般社団法人チェルフィッチュ
助成 アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、公益財団法人セゾン文化財団
会場協力 チュラロンコーン大学文学部演劇学科、シーナカリンウィロート大学 College of Social Communication Innovation、Democrazy Theatre Studio
協力 Bangkok CityCity Gallery、Candide Books & Café、all(zone)、ARTIST+RUN GALLERY、B-floor Theatre、Bangkok Arts & Culture Centre
後援 タイ国日本人会

パリ公演

日時 2018年12月13日(木曜日)から16日(日曜日)
会場 ポンピドゥ・センター(フェスティバル・ドートンヌ・パリ/ジャポニスム2018公式企画)
主催 国際交流基金、ポンピドゥ・センター
共催 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、フェスティバル・ドートンヌ・パリ
製作 国際交流基金アジアセンター、株式会社precog、一般社団法人チェルフィッチュ
助成 公益財団法人セゾン文化財団

ジャポニスム2018 公式Website

ジャポニスム2018ロゴ

注:以降、日本公演を予定(調整中)