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第2回メディアアート国際シンポジウム「“アート&テクノロジー” ―創造・教育・アーカイブのために―」の報告書を公開

近年、メディアアートを専門とする文化施設やフェスティバルでは、作品展示のみならず、メディアテクノロジーを用いた幅広い表現を学び、創作活動に参加する機会の提供や、地域社会と連携した取り組みなど、社会に開かれた実践的なプログラムが試行されています。そこからはネットワーク社会にある集合的創造性(emergence)や、国・地域を越えた共創(co-creation)など、デジタルメディアの創造性が人と社会を有機的につないでいく、芸術文化の新しいプラットフォームのあり方が見えてきます。

本シンポジウムでは、国内外のアートセンターやフェスティバルのさまざまな取り組みを紹介しながら、メディアアートの創造環境が現代社会のなかでどのように機能しているかを概観することを目的としました。さらに、こうした表現活動の文化的価値の継承について、ネットアートをはじめとするデジタル技術を用いた作品の保存・アーカイブの先行事例を踏まえています。

デジタルメディアの創造性によって可能となる新しい価値と課題─。今回のシンポジウムでは、メディアアートの創造・教育・アーカイブの実践者が一堂に会し、「アート&テクノロジー」の視点が導くこれからの芸術文化の可能性が検証されました。

↓クリックして報告書を見る[PDF:5MB]

第2回メディアアート国際シンポジウム「“アート&テクノロジー”―創造・教育・アーカイブのために―」報告書の表紙画像

【目次】

はじめに─報告書発行にあたって
[第1部]創造と学びのプラットフォーム

  • コミュニティが運営する、可能性を中心としたメディアアート・フェスティバル Tengal
  • オリジナルのメディアアートと教育プログラムを世界に発信する 菅沼聖
  • 若い世代の観客のための想像的(および空想的)アートとテクノロジー ジョス・オゼンデ
  • 食の政治的側面に関する協働フェスティバル ジュリア・サリセティアッティ

[第2部]修復・保存・アーカイブの現在

  • インターネットアートの課題 アリア・ディーン
  • 保存におけるクリエイション─再解釈とアップデートのプロセス 赤岩やえ

質疑応答

[リポート]関連プログラム

2018年12月17日発行
発行:独立行政法人国際交流基金アジアセンター、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
編集担当:廣田ふみ(国際交流基金アジアセンター)、千葉薫(アーツカウンシル東京)
編集・執筆協力:阿部謙一

※英語版PDFは、英語ページよりダウンロードいただけます。

開催概要

開催日 2018年2月11日(日曜日・祝日)
会場

東京ウィメンズプラザ アクセス
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 google map

登壇者 Tengal(作曲家/「WSK: Festival of the Recently P ossible」主宰)[フィリピン]
菅沼聖(山口情報芸術センター[YCAM]エデュケーター)[日本]
ジョス・オゼンデ(Gaîté Lyriqueアーティスティックアドバイザー)[フランス]
ジュリア・サリセティアッティ(アーティスト、キュレーター/ruangrupa)[インドネシア]
アリア・ディーン(ニュー・ミュージアム附置組織Rhizomeアシスタントキュレーター)[アメリカ]
赤岩やえ(アーティスト/エキソニモ)[日本]
主催 国際交流基金アジアセンター、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力 デジタル・ショック/アンスティチュ・フランセ東京
イベント詳細 第2回メディアアート国際シンポジウム「“アート&テクノロジー” ―創造・教育・アーカイブのために―」(2018年2月開催)