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日本語パートナーズに求められる「S」

日本には有名な「5S」がある。「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」だ。製造業などで用いられるスローガンだが、インドネシアの学校にも「6S」がある。「Senyum(笑顔)、Salam(あいさつ)、 Sapa(声掛け)、Sopan(礼儀)、Santun(マナー)、Semangat(熱意)」、だ。

この「6S」を見た時、「これはインドネシアらしい」と思った。一番大切なのは、「笑顔」。確かに、インドネシアの人は老若男女問わず、よく笑う。学生はもちろん、先生まで実に愉快そうに大きな声で笑うのだ。そんな屈託のない笑顔を見ていると、言葉がわからなくても、こちらまでつい笑ってしまう。

もちろん、いつも笑っていられるわけではない。「ゴムの(ように伸びる)時間」*という言葉があるが、一般的にインドネシアの人は時間にルーズだ。学校もまたしかり。先生の遅刻は珍しくないし、時間通りに授業が始まらないことも多い。

そんな時、つい笑顔が消え、日本人の基準で考え、物事の良しあしを判断してしまう時がある。だけど、ここはインドネシア。時にはインドネシアン・ウェイに身を任せてみようと、自分に言い聞かせる。それに、“日本語パートナーズ”の一番のミッションは笑顔でいることだ。私に求められているのは、もう一つのS、「Sabar(忍耐)」なのかもしれない。

*インドネシアには、このような表現があり、時間はゴムのように伸び縮みするものだという意味で使われます。

 

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インドネシアの学校で使用される6S

 

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インドネシアの生徒たち。こんなにどろんこの状況でも笑顔をみせてくれる
Writer
インドネシア 西ジャワ州
松田 将吾さん

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