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日本語を話してくれて、ありがとう!

シャーアラムはKL(クアラルンプール)から車で20分ほどの新興住宅街と緑の多い街です。全日制の学校には元気な生徒が約1000人。日本語の授業は毎日2~4コマあります。カウンターパートのBie先生は、かなりの日本通。とても気さくで、初対面から気が合う“日本語コンビ”になれました。
さて、そんなBie先生と派遣期間の9か月間で私が何を行うか。KLでの着後研修中に、計画を立てました。毎週1回の日本語クラブでのアクティビティ。毎日の授業では、授業残り10分間のワーク。そして『日本語の教室を作る』ことです。

着任後の2月。使用していない教室をBie先生と生徒と私で作り始めました。先生の好きな紅葉と生徒の好きな桜、そして日本の四季が教室を包み込む予定です。放課後や休日を利用して生徒が折り紙を折り、飾り付けます。出来上がりは4月頃になると思いますが、できるだけ生徒の手で作れるように考えました。壁の絵も、切り絵で型を作り、誰でも簡単に描けるようにしました。日本的な飾りは、先生が日本留学中に買った物や、私が日本から持参した物です。その他の物は、すべてマレーシアの素材で作りました。

写真1 壁に描いた木の枝の輪郭線

写真2 色が塗られた木の枝に、沢山貼られた桜の花

写真3 木の枝に沢山貼られた、赤いもみじの葉っぱ

今回は、日本語教室の移り変わりと2月の日本語クラブのアクティビティを紹介します。
何かを行うとき、私は必ず目的をはっきり1つ立てることにしました。今回は『日本を知ってマレーシアで理解する』。
巻き寿司は現地の食材で生徒なりに考え作りました。巻きすがなければラップで巻き、お醤油や具材も地元のスーパーで揃えました。私が紹介した“かんぴょう”や“桜でんぶ”にも『ハヤトウリや白身魚で作れるね!』と一言。私自身、とても参考になりました。

写真4 巻き寿司を作る生徒

写真5 完成した巻き寿司写真6 巻き寿司を見せる生徒の写真

日本語教室作りも、生徒が教えてくれたマレーシアのバティック装飾からヒントを得ました。

きっと帰国する頃までに、生徒たちも私もお互いの文化を知り、心も知恵も豊かになると思います。

写真7 生徒たちの集合写真

Writer
マレーシア スランゴール州
赤羽 智子さん

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