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ベトナムの先生方と親睦旅行

3月のある日曜日、私が通うPCT(ファンチャウチン)高校で、先生方の日帰り親睦旅行がありました。CP(カウンターパート)の先生から誘われ、黒田日本語専門家と一緒に参加しました。当日は天気も良く、朝早く学校に集合し、バス2台に分かれ出発しました。

1時間ほど乗って着いた所は、ダナン郊外のSUOI HOAという山の中の渓谷でした。街中を離れると、自然いっぱいの景色が目に入り、遠足気分。滝があり川が流れ、運動ができるグラウンドもあって、たくさんの人で賑わっていました。
早速、先生方と散策。はじめて見る花や植物を観察し、ゆったりとした気持ち。学校のことはしばし忘れて、話は弾みます。

木陰で先生方と記念写真

女の先生方は普段学校で見ているアオザイではなく、おしゃれな服装。写真が好きなベトナム人。ふと見るといたるところで写真撮影会が始まりました。

建物の中で記念写真
シマウマのオブジェにまたがる先生と記念撮影

昼にはみんなで輪になってお弁当。手作りの料理が床いっぱいに並びます。私も勧められるままに食べ、おなか一杯。いろいろな先生と話ができ、ぐっと距離が近くなったように感じました。

建物の中での記念写真

散策したときに檳榔樹(びんろうじゅ)の木があり、CPの先生からその木にまつわるベトナムの昔話を聞きましたので紹介します。
昔、双子の兄弟がいました。兄は妻をめとりました。ある日、妻は早く帰ってきた弟を夫と間違えて抱き着いてしまいました。それを見た兄は、弟と妻のことを疑います。弟は兄に疑われたことを苦に思い、家を出て大きな川にたどり着き、泣いているうちに石になってしまいました。兄は弟を探しに行き、大きな川にたどり着き、石にしがみついて泣くうちに、そのまま木(檳榔樹)になってしまいました。やがて妻が夫を探しに行き同じように大きな川にたどり着き、そこにあった木の根元で泣いているうちに木に巻きつく蔓になりました。
檳榔樹の木と巻きつく蔓の話は切っても切れない夫婦の愛を表した話で、家族を大事にするベトナム人らしいお話だと思いました。

びんろうじゅの木の写真
檳榔樹の木と巻きつく蔓
Writer
ベトナム ダナン
三島 保さん

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