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子供も一緒に

こんにちは!
ベトナム バリアブンタウ省に派遣されている加畑江理と申します。省内の3つの高校で、4人のCP(カウンターパート)の先生と授業をしています。少し前のことなのですが、印象に残る文化紹介だったのでお話させて頂きます。

生徒たちがつくった折り紙のひな人形の写真
折り紙のひな人形の写真
3月に実施した折り紙 ひな人形

3月3日は「ひなまつり」ということで、折り紙でひな人形を作りました。
私は、紙を使って何かを作ってもらう文化紹介の時には、「持ち帰って飾ってもらえたらいいな」と思い、画用紙を葉書サイズに切って、そこに作品を貼ってもらうようにしています。

日本から持参した千代紙を使って、小さな男雛と女雛を折り、春をイメージしてピンク色の画用紙に貼ってもらいました。女子生徒は、かわいい千代紙を使えるのがとても嬉しかったようで、楽しそうに作っていましたが、意外なことに、いつも元気な男子生徒もおとなしく一生懸命作っていました。クラスによっては、女子よりも盛り上がっていました。

授業の様子の写真
真剣に作成中

そのひな人形の折り紙を作っている時に、「ベトナムらしいな」と感じたことがありました。

12年生(高校3年生)のクラスで作っていた時、ある男子生徒に、「先生、もう1枚千代紙がほしいです」と言われました。「失敗しましたか?」と尋ねると、「小さいひな人形を作りたい」とのこと。よく分かりませんでしたが、千代紙を4分の1に切って渡しました。

すると彼は、小さいひな人形を作り、元々のひな人形の間に置きました。そして、「これは家族です」と言いました。それを見た他の学生たちも、「私も!僕も!」と言い出したので、希望者全員に小さい千代紙を渡しました。

完成したひな人形の写真1:おとうさん、おかあさんと書かれている
完成したひな人形の写真2:小さいひな人形も一緒に

家族が大好きなんだなと感じる作品

ベトナム人は家族をとても大切にすると聞いていましたが、こちらに来てから、それを実感することが多いです。彼らの目には、男雛と女雛はお父さんとお母さんに映ったのでしょう。それで、そこに自分を入れたくなったのかもしれません。
この文化紹介を通して、ベトナム人の家族に対する強い思いを改めて感じました。

完成したひな人形を持った生徒の写真
Writer
ベトナム バリアブンタウ
加畑 江理さん

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