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伝統シルク織物 カムプンの家

サワディーカ。
タイは今、雨季です。2日に1度は日本では経験したことのない滝のような激しい雨が急に降ります。それにも事前に察知することができるようになってきた今日この頃です。

7月8〜10日の3日間、私の任地、ウボンラチャタニー県の伝統シルク織物を作っている「カムプンの家」が公開されるとのことで、行ってきました。1年に3日しか公開されないという、大変貴重な機会でした。

世界的にも有名なタイシルクは、ここタイ東北部を中心として発展してきたそうです。

ここで私は、幼虫→蚕→繭→糸を紡ぐ→機を織る この段階を見学することができました。以前からとても興味のあることでしたので、じっくりと見入りました。

蚕の写真
幼虫
蚕の写真
繭と蛾
繭を茹でている様子の写真
繭を茹でその後、糸を紡ぎます
蚕料理の写真
蚕料理(ダッグデェー)別のレストランにて

繭の中の蚕は、食べます。大豆のような味で、美味しいです。
イサーン地方の人々にとって、この蚕は身近な食べ物で、私も赴任して2カ月で、すでに何度か口にする機会がありました。ここを見学した時にはじめて、あの虫料理は蚕だったんだ!と気付きました。

朱色や赤紫、薄い水色などの絹糸の写真
染められた糸
布を織る職人の写真
機を織りつつ別の糸で刺繍を施すスゴ技の職人さん

見学した中で、撮影禁止だったシルクの織物がありました。とても上質な光沢で繊細な模様は、素人目にも違いが分かる美しさでした。
これはなんと、10年掛けて織られたそうです。びっくりです。しかし、作業工程を見ているとその地道さと繊細さに、10年の月日は納得です。

織り機の前で撮った記念写真
旅行に来ていた日本語パートナーズの仲間の皆さんと私の学校の先生方と一緒に
「カムプンの家」の外観の写真
カムプンの家は伝統的な建築と庭

この3日間、タイの音楽や踊りの披露、蝋燭の彫刻体験、レモングラスティーやお菓子が振舞われたりなど、興味のある私は特に楽しむことができました。

日本から足を運んででも、毎年行きたいな〜と思いました。
インターネット上にはまだ、日本語での情報がほとんどない穴場です。

Writer
タイ ウボンラチャタニー
平田 麻奈さん

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