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ミャンマーの伝統芸能を体験

ミンガラーバー。今回はミャンマーの伝統楽器「竪琴(サウン)」と伝統人形劇「マリオネット」の紹介です。

一つ目は「竪琴(サウン)」です。
かつてミャンマーがビルマと呼ばれた頃、「ビルマ=竪琴」は合言葉のように日本ではよく知られていました。
太平洋戦争末期のビルマが舞台の小説で、二度映画化もされた「ビルマの竪琴」の影響です。物語中では、この竪琴(ビルマ語「サウン」)が、主人公の伴侶のように重要な役割を果たしていました。

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「サウン」教室内の様子
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「サウン」レッスン中、右が先生
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「サウン」のアップ、船を模したような独特の形

たまたま知り合いの紹介で、その「サウン」教室でレッスンを受けることができました。今ではギターの方が若者たちに断然人気があり、弾く者も稀な「竪琴」ですが、やや斜め横に張られた弦を、指で上下にはじいて音を出します。弦は16本あり広い音域をカバー、高雅な音色が出ます。現在この教室では高齢の女性師匠の下、約20人ほどの生徒がいるそうです。

二つ目は「マリオネット(糸操り人形劇)」です。

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シアターの入口付近

マンダレー旧王宮の東南角に「ミャンマー・マリオネット」という小劇場があり、訪ねてみました。主に外国人観光客向けの夜の娯楽シアターです。このような観光ナイトスポットは、ほんの数えるほどです。

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開演前のシアター内の様子
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シアター内の壁に吊るされた糸吊り人形

はじめに短い竪琴の演奏と伝統舞踊があり、そのあと人形劇の開演です。10本前後の糸で吊るされた人形を、人形師が伝統楽器と民謡のような謡(うたい)に合わせて巧みに操ります。その動きのスピーディーさ、コミカルさに妙味があるようです。クライマックスは、操り人形の横で人形に扮した女性が、後ろの操り師の手の動きに合わせて、人形の動きを演じる場面です。
この芸能は数世紀の歴史があるそうですが、ミャンマー最後の王朝の終焉とともに衰退の一途をたどったようです。その後関係者の努力により、又復活の兆しがあるそうです。公演後マスター(名人)と呼ばれる高齢の男性が、観客ひとりひとりに握手をしてくれたのが印象的でした。

Writer
ミャンマー マンダレー
鈴木 清美さん

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