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わたしを支えてくれたもの

ナコンシータマラート県には外国人があまりいません。英語が通じる場所も少ししかなく、学校外では基本的にタイ語での生活でした。わたしはタイ語はまったくの初心者。異文化・異言語の中での生活はとても厳しかったです。


メニューも全部タイ語。これはロティ(パンの一種)のページ、とわかるようになったのも帰国直前です。

そんな中で日本語に触れられる場所があるのをご存知ですか? それは江戸時代前期にタイで活躍した山田長政の碑です。


山田長政の碑。NP(日本語パートナーズ)仲間を案内して、合計3回訪れました。

山田長政はナコンシータマラートで最期を迎えたそうです。ここも名所の一つですが、最も有名な場所といえばワット・プラマハタートです。タイで2番目に高いといわれている仏塔は、残念ながら現在修復中。修復が終わったら再訪したいと願っているのですが、いつになるでしょうか。ワット・プラマハタートはわたしの心の支えでした。


たくさんの願いを叶えていただきました。再訪の願いも叶いますように!

思えば、たくさんのものに支えられた10ヶ月でした。街で出会った人々、おいしいタイ料理……。挙げればきりがありません。


カノムチーン、大好きでした。

おそらく一番たくさん食べたもの。最後の夜は涙の味でした。

いつも笑顔で迎えてくれたお店のお母さん。

街から帰るソンテウ(乗り合いバス)で、このモスクが見えれば乗り間違えていないと安心できました。

最後に浴衣で挨拶に行きました。いつかまた会えたらいいな。

学校ではカウンターパートの先生を始めとして職員室の先生方に大変お世話になりました。わたしを誘わなければ車でもお店でもゆったり座れるのに、と申し訳なく思うこともありましたが、仲間に入れてもらったことで楽しく活動ができました。調子が悪い時はいつも気づいて声をかけてくださいました。困った時は頼っていいんだと思えたことで、どれだけ救われたかわかりません。

頼るといえばNP(日本語パートナーズ)の仲間も遠い場所でお互い奮闘し、悩みを打ち明けあって頼らせてくれました。仲間に恵まれた10ヶ月でした。


この職員室にいることで、チームで働くということを学びました。おしゃれでかわいい先生たち、ありがとうございました!

決して短くない10ヶ月間、わたしを一番支えてくれたのは生徒たちです。気が重い朝でも生徒たちの顔を思い浮かべれば学校に向かえました。帰国の迫った学年末、ある生徒に「一番好きな日本料理は何ですか?」と尋ねると「カレーライス」と一緒に作った料理を答えてくれました。このようにしてもらったたくさんの幸せをどう返していいかわかりませんが、日本で周りの人を支えられる存在になることが、これからのわたしの目標です。


この笑顔にいつもいつも励まされました。

たくさんの幸せをありがとう!

卒業式の日、生徒がプレゼントしてくれたアルバム。宝物です。
Writer
タイ ナコンシータマラート
小松原 有子さん

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