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私のCP(カウンターパート)の先生

日本語パートナーズとして私が派遣された学校のCP(カウンターパート)の先生を紹介します。先生と出会う前までは、マレーシア人女性といえば穏やかで、ゆったりとしたバジュクロンを着ている方をイメージしていました。しかし、私のCPの先生は赤毛で、バジュクロン(マレーシアの民族衣装)を着るのは週に2回、トゥドゥン(イスラム教徒の女性が被るスカーフ)は被りません。行動もテキパキとされていて、生徒に与える指示も迅速です。歩く速度もマレー人男性より速いです。人に合わせたり、頼ったりすることを好まず、すべきことは自分のやり方で自らする、どんな状況でもくじけない強い女性です。


ドライブインでの休憩中の写真です

先生の机に貼ってある「信条」です。

一見厳しそうに思いますが、先生は生徒にとても深い愛情を注いでいます。理由なく遅刻したり、宿題を怠けたりする生徒にはクラスの前で厳しく叱りますが、授業外で生徒の話をする時は生徒への想いをとても強く感じます。親元を離れていることや時間に追われる日常生活を、とても親身に考えていることがよく伝わってきます。文化祭などのイベントが近づくと、生徒たちは夜遅くまで教室で練習や準備に取り組みますが、先生も可能な限り立ち会っています。生徒達に囲まれているときの先生はとてもいい表情です。

教室で生徒と関わっている様子です。

日本語教師ですから、もちろん言語の授業ですが、それ以上に文化や教育や習慣など多岐にわたって紹介しています。国際交流活動そのものといえるでしょう。その心はマレーシアしか知らない生徒達に広い世界を見せたい、異なった価値観を伝えたいというものです。私にはわからないマレー語による説明ですが、その気持ちはよく伝わってきます。


先生のご家族の結婚式に招かれて、昔の生徒と一緒に写したものです。

近所の農家にチリ摘みに行った時です。

学校の「文化の日」に各国の衣装を着て写したものです。

先生の教え子の中から一人でも多くの親日家が育ってほしいというのが私の願いです。映像ではなく、現実の日本を見てみたいとまずは思ってもらいたいです。私は今ここにいる生きた見本としてその想いを壊さないよう、日々の学校生活の中で関わっていこうと思っています。

Writer
マレーシア ジョホール州
菊岡 宏子さん

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