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「PCが当たり前」 ―教科書やノートを授業に持参しない学生達―

着任後、始めの10日間は査証や銀行口座開設などの手続きで慌ただしく過ぎてしまいました。ジャパンクリエイティブセンター(JCC)の担当の方やこちらの先生方に助けていただき、生活にも慣れてきたところです。

私が派遣されてるのはシンガポールに5校ある国立の理工学院の一つ、ナンヤンポリテクニックです。理工系の学部を中心に7つの学部があり、約15,000人もの学生が通う大きい学校です。16の校舎と体育館、スタジアム、プールなどが並び、高校というより大学に近い感じです。


ナンヤンポリテクニックの正面玄関

正面玄関ホール

緑が多いキャンパス

授業内容は専門的で実習や実験の施設も充実しています。


インタラクティブデジタルメディア学部

オリンピック基準のサイズのプール

こんなカフェテリアが6つも

日本語と日本文化は教養科目として選択履修され、私はそのサポートをしています。とてもフレンドリーで日本に興味がある学生が多く、授業が終わると覚えたての日本語でよく話しかけてくれます。

一番楽しみしていたのは、IT活用やEラーニングを推進し学力水準の高いシンガポールの教育現場を実際に見ることでした。授業に入って早速びっくり。学生は教科書やノートをもたず、スマホやPCでEラーニング教材を見ながら授業を受けています。どこでもPCを使えるように、校内のあちこちに差込口が設置されているので通路や木陰に置かれたベンチでPCで勉強している学生をよく見かけます。


机にPC用の差込口が

ベンチのそばにも

木陰でPCを使って勉強

軽食コーナーでも

テストをオンラインで受けているのには本当に驚きました。


パソコンでテストを受ける学生達

学生は自分のパソコンを持ち込んでテストを受け、リスニングテストはイヤホンをつないで聞きます。パスワードでネットワークに入り、問題はランダムに出題されるので不正の心配はないそうです。テスト結果は終了後すぐに画面で知ることができます。英語表示のPCに苦労している私の前で、学生たちは難なくPCを使いこなしていましたが「合格!」とか「満点!」などと喜ぶ姿は日本と同じでした。

これから8か月間ナンヤンポリテクニックでの活動を中心に報告していきます。よろしくお願いいたします。

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