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ドイツからの留学生

私の派遣されている学校は毎年海外からの留学生を受け入れており、今年はドイツから高校1年生の女の子が来ています。
学校に来た時期が同じで、全校生徒の前での挨拶を一緒にしたこともあり、彼女とは校内で会う度に会話を交わしていました。

タイ、バンコクの日本語パートナーズの活動の写真1
朝礼で全校生徒の前で挨拶をした日。本番前、話す文章をお互い何度も練習し合いました。

そんな彼女が「私も日本語を勉強したい」と申し出てくれ、M4(高校1年生)の日本語の授業に参加する様になりました。日本語を勉強したいと思ってくれた事を嬉しく感じると同時に、“外国語(タイ語)で外国語(日本語)を学ぼう”と決めた彼女の勇気には本当に心動かされました。

タイ、バンコクの日本語パートナーズの活動の写真2
彼女が初めて来た授業では、“絵描き歌”の紹介をしました。ドラえもんはやはりどの国でも有名な様です。
タイ、バンコクの日本語パートナーズの活動の写真3
“巻きずし”の紹介。「こんなの初めて!」と目を輝かせながら作っていました。他の生徒も彼女を一生懸命サポートしています。

「まずは皆が習い終えている“ひらがな”から勉強するのはどうですか」という先生からの提案で、毎週水曜日に放課後授業を行う事になりました。

そこで初めて気づいたのですが……
ひらがなを教えるのってとても難しい!!
どの様に教えたら楽しんでもらえるのか、効果的なのか、悩みながら様々な方法を試しました。あいうえおの歌を一緒に歌ってみたり、習った文字を使った簡単な単語を教えてみたり、かるたをやってみたり……

タイ、バンコクの日本語パートナーズの活動の写真4
あいうえお表を見ながら、一緒にひらがなを書く練習もしました。

そんなある日、いつもの様に放課後授業を終え、使った“あいうえおカード”をしまおうとしていると、彼女が何枚もあるカードの中から何かの文字を一生懸命探し始めました。そのまま様子を見ていると、なんと「あ」と「か」と「り」のカードを私の前に並べるではありませんか。「This is your name, right ?」彼女は私の名前をひらがなで作ってくれたのです。

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その時の写真。私も彼女の名前を作りました。

「名前から文字を覚えるという方法もあるのか!」と私にとっては新しい発見でした。普段は教えるという立場にいますが、生徒から教わることも多くあるのだという事を再認識した瞬間です。
もちろん、彼女が私の名前を覚えて、それをカードで作って見せてくれた事もとても嬉しかったです。
ドイツにタイの文化だけでなく、日本の文化も少しでも持って帰ってもらえる様に残りの4か月も一緒に頑張りたいと思います。

Writer
タイ バンコク
鶴見 朱理さん

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