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日台の学校文化の違い~昼休みの過ごし方~

台湾の学校や職場には、「昼寝」の文化があります。永仁高校では、昼休みが始まってから30分ほど経過すると、学校内に昼寝開始の合図であるベルが鳴り響き、生徒たちは教室の各自の机で昼寝をします。ここで注目すべき点は、昼寝をするか否かが任意ではなく、義務のようであるということです。昼休みの時間を使って課外活動を行うためには、担任の先生のみならず保護者からのサインも必要とのことで、大変驚きました。

校内の渡り廊下の写真
昼寝の時間が始まり、静まり返った廊下

例えば、午後の授業や帰宅後に、生徒が疲れていて学習や課外活動に集中できない場合、学校で昼寝をしなかったことが原因と考えられ、責任問題にもなり得るそうです。日本の学校では、とりわけ午後の授業中に居眠りをしてしまう生徒に対して厳しい一方で、それを未然に防ぐための取り組みはほとんど行われていません。他方、台湾の学校においては、食事後に眠気がさしてしまうことを前提に、昼寝の時間が設けられています。これは、生徒の学びの質を上げるためにも、賢明かつ合理的な取り組みだといえるでしょう。

校庭の写真
緑溢れる校庭
校舎の外観の写真
昼食後は、鳥のさえずりのみが聞こえます

なお、職員室も同様に、昼寝の時間が設けられている場合があります。教職員の出入りが激しい比較的大きな職員室では、昼寝のために消灯するということはないようです。しかし、私の職員室は教職員が4人ということもあり、食事後に主任が部屋全体を消灯し、暫く静かな時間が流れます。

人の少ない校舎周辺の写真
昼寝の間は、教職員とごく少数の生徒たちのみが校内を行き来しています

職員室では昼寝が強制されるわけではなく、実際には各自が好きなことをして過ごしていますが、名実ともに「昼休み」であるように思います。日本の学校では、教師は職員室にいても、生徒対応や保護者への電話など目の前の仕事に追われ、全く休むことなく午後の授業に入るということが往々にしてあるでしょう。一方、こちらの学校では昼食後に心も体も十分に休め、落ち着いて色々な考え事をすることができます。昼休みの時間は、午後を有意義に過ごすうえで大変貴重です。

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