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温故知新 オンコチシン おんこちしん onkochishin

こんにちは。インドネシアのジャカルタ首都圏ブカシからのリポートです。

日本語パートナーズ(NP)の一員として、ここブカシへ8月に赴任してから、約4か月が経ちました。試行錯誤の連続の中で、62歳の僕から15~17歳の生徒たちに、メッセージを伝えたいという思いから、派遣先校のブカシ第13国立高校(SMAN13 Bekasi)日本語クラブで、書道の寄せ書きをしてみました。生徒同士、生徒と先生、そして生徒と僕、それぞれの距離は縮まったように感じます。

温故知新と書かれた書道作品を持った生徒たちの写真
力を合わせて5枚ができました

メッセージは1つ。「歴史を学び、今を知る。そして新しい時代を、君たちが切り開いていくのだよ」と。インドネシア語でホワイトボードに書いて、みんなで読んで、頭に入れて、さあ筆を使って墨で書こう。日本でもよく知られる四文字熟語を、みんなで力を合わせて書く。ここの日本語クラブは、ちょうど代替わりをして11年生(高校2年生)と10年生(高校1年生)が切り盛りをすることになったばかり。そのスタートに「温故知新」を選びました。

大きな書道作品に名前を寄せ書きする生徒の写真
筆の運びに勢いがありました

PPTで書道の寄せ書きの様子を見て、イメージをつくってから、温故知新の1文字1文字を書いて見せました。「筆を手にして書いてみたい」という志願者を募り、5人が決まりました。一人ひとりに筆順を教えて、それぞれが練習をして、いざ本番へ。「思い切って」「一気に最後まで」。アドバイスはこの2つ。勢いのある作品に仕上がりました。

印を押す生徒の写真
消しゴムハンコで落款

みんなで署名と落款(らっかん)をして、できあがりです。生徒たちは、9月の日本語クラブで作った消しゴムハンコを印にしました。日本語クラブ担当のメリナ先生も小筆を取り、名前を記しました。生徒たちは大喜びです。わたしの「な」の印を先生にわたして、朱肉でペタン。真剣な眼差しだった先生の顔が、ほころびました。

筆で名前を書く先生の写真
先生も真剣な眼差し

5枚の作品は、みんなの宝もの。いつの日にか、この日を思い出してくれることがあるようなら、僕はうれしい。

毛筆や朱肉、落款の写真
書道の用具が役に立ちました

Writer
インドネシア ブカシ
中村 広志さん

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