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きのうなにをしましたか。

新型コロナウイルスの影響により、私の派遣校も3月中旬から休校となり、日本語パートナーズ(NP)は3月末から避難一時帰国となりました。現在は学生から送られてくる宿題をチェックしたり、語彙などの復習クイズや、文化紹介の1つとして日本で過去に撮った写真を「あおぞらクラブ」のグループページに投稿したりしています。「あおぞらクラブ」は1期のNPが設立した日本文化を体験するクラブです。

派遣先の学校の写真
休校中の大学。ふだんは車やバイクがたくさん停まっていますが、閑散としています。
早く日常に戻れますように!

カウンターパート(CP)の先生や学生に会えないのはとても寂しく、早くこの事態が収束することを祈るばかりですが、思いがけず「うれしいこと」もありました。それは、学生たちが宿題などを送ってくれる時に、「こんにちは」「わたしのしゅくだいです」といった日本語のメッセージを添えて送ってくれることです。もしかすると「それだけ?」と思われるかもしれませんが、勉強した日本語を授業以外の場面で使おうとしてくれることが非常にうれしく、素敵なプレゼントをもらったような気持ちになります。

先日は、学生が休校中どんなふうに過ごしているのか、日本語の復習を兼ねて聞いてみようと思い、「きのうなにをしましたか」という動画を作成しCPの先生に許可をいただいて投げかけてみました。NPが昨日したことを動画内で話し、学生にき昨日したことを聞くものですが、「オンラインで勉強しました」「本を読みました」「料理を作りました」など、いろいろ教えてくれました。その時の学生たちからの返事も私にとっては宝物です。

授業中の様子の写真
ふだんの授業の様子。休校になる前です。

学生が日本語を話したり、使ったりしてくれるとどうしてこんなにうれしくなるのか、最近よく考えます。私がたまにクメール語を話すと、学生やカンボジアの人たちは想像以上に喜んでくれました。日本語パートナーズの活動を通して、言葉だけがコミュニケーションのすべてではないと感じることもたくさんありましたが、言葉が大きな力をもっていることも実感することができました。

Writer
カンボジア プノンペン
塚原 結貴さん

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