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後輩日本語パートナーズのためにできることを探して

派遣期間:2019年8月~2020年5月

2020年3月下旬、深夜のハノイ・ノイバイ国際空港は閑散としていました。新型コロナウイルス感染拡大のため、ほとんどの航空機が運休する中、私たちベトナム派遣の日本語パートナーズ(NP)は、避難一時帰国するために日本に飛び立とうとしていました。出国ゲートに向かう時、振り返ると現地の調整員および職員の方がこちらに手を振っているのが見えました。二人を見た私の目からは涙が止まりませんでした……。

新型コロナウイルスの影響でベトナム滞在は2か月ほど短縮されましたが、ベトナムでの長期滞在、派遣校でのNP活動、ベトナムの人々との触れ合い、サイクリングなど、至宝のような7か月間でした。「帰国したら元の職場(小学校)に復帰して子供たちにベトナムのことを伝えよう」と、帰国後を楽しみにしていました。

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めた3月中旬、私たちNPに避難一時帰国の通知が出されました。それから約10日後の3月下旬にハノイを出発。感染拡大防止のためベトナム国内は移動が厳しく規制され、国際線の航空機も多くが運休……。そんな非常事態の中、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターの皆さんは、日本までの航空機の手配、ハノイまでの国内移動および宿泊など、私たちNPの帰国のために全力を尽くしてくれました。「NP全員を絶対に無事に日本に帰国させる」という熱い思いがビンビン伝わってきました。この時ほどセンターの皆さんが心強く、ありがたく思えたことはありませんでした。「自分たちはハノイに残り、私たちNPを日本に帰国させる」。帰りの飛行機の中で、ずっと後ろ髪をひかれる思い、胸が締め付けられる思いでした。

帰国して、これから歩む道を考えたとき、「今回の貴重な経験をもとに、後輩NPがスムーズに、安全に活動できるように力を尽くそう」という考えが心の中を占めるようになってきました。私たちは通常のNP活動を経験し、避難一時帰国という非常事態も経験しました。この貴重な経験を活かせるのは私たちだけです。

派遣当時に撮影した生徒たちの笑顔の写真
Writer
ベトナム ハイフォン
戸髙 將さん

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