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はじまりの朝

毎日7時45分から全校生徒が集まり、朝礼が始まります。
朝礼では、曜日により読書や生徒主体のダンスを踊るなどとやることは様々ですが、必ず国歌斉唱、校歌斉唱そして瞑想の時間があります。

タイの国歌には、大きく高く伸びやかに歌い上げる場面があります。生徒や先生、学校を清掃してくれているすべての人が立ち止まり、大きな声で歌い上げるその声を聞くたびに、鳥肌がたちます。「ここはタイなのだ」という実感とともに、タイの人々が自分の国を大切にする心を強く感じます。まるで国歌を通じて、国民からタイへの祈りが届いているかのように、いつもやわらかい大きな風がふきあげます。
日本に国歌を歌える人はどれだけいるでしょうか?学生のうちから、国歌斉唱やタイ人としての誓いの言葉を毎日唱えることで自然とタイ人としての誇りや国を大切にしようとする愛国心が育まれているように感じます。

瞑想をする生徒たちの写真

そして、目を閉じて、瞑想が始まります。自己啓発本などで瞑想のよさを聞いたことはありました。ただ実践している人をあまりしりません。タイ人の先生は、瞑想は自分や物事を俯瞰的にみることができる力を育てることができると言います。そっと目をとじ、無になるこの習慣こそが、穏やかで優しいタイ人をつくっているように思えました。学校のなかで育まれるタイ人としての心や考えを垣間見ることができました。

一日の始まりである、この瞬間がわたしはなによりもすきです。私も生徒とともに一緒に目を閉じ、日本を伝えるために、自身を成長させるために、尽くすことをそっと誓い、この瞬間を楽しんでいます。

Writer
タイ サムットプラカーン
由井 理紗子さん

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