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生徒に学びの楽しさを伝えたい

潮州高中(高中は日本の高校に相当)赴任当初、私が日本語コーナーで、簡単な日本語の挨拶、折り紙、日本食、浴衣等を紹介している時、英語や数学の宿題をしている生徒もいました。最初は「内容が面白くないのかな?」と思っていましたが、多くの生徒は日々の宿題や小テストに追われ、日本語や日本文化について考える余裕がないことが、だんだんわかってきました。 

 「テストのための勉強、だんだん嫌になる」という生徒の声も聞こえてくる中、「日本語コーナーで伝えたことが、楽しく学ぶヒントにならないか」と、赴任5ヶ月目から考えるようになりました。ようやく赴任7ヶ月目に、「日本語や日本文化に縛られず、主要科目関連で、自分が楽しいと感じたものを紹介しよう」と決めました。私が高校生の頃、テレビで某大学教授が、難解な数式を簡単に証明するのを見て感じたワクワク感を、生徒たちにも伝えたいと思ったのです。

紹介したのは、「二進法を使って誕生日を当てるゲーム」、「日本のゆとり教育と円周率=3」、「世界史と学ぶ外来語」など。パワーポイントを見せながら、私は日本語で説明し、通訳は日本語学習中の小天使(赴任当初から日本語コーナーをサポートしてくれている生徒たちの呼称)に任せました。二進法のゲームをやった時、ある生徒に「このゲームは美保先生が考えましたか?」と聞かれ、「日本の大学教授が、子供たちに数学を好きになってもらうために考えました」と答えると、生徒は「日本人すごい!」と感心していました。

日本語や日本文化と関係ないテーマでも、結果として、生徒の日本への興味が深まったことを実感し、また、通訳を任せた生徒の「将来は日本語通訳の仕事をしたい」という言葉を聞き、私は嬉しくなりました。


誕生日当てゲームに使う紙。

日本語コーナー最終日のランチパーティー。来期に向けての反省会もしました。

台湾2期10名は、6月29日で任期を終えましたが、私が撒いた学びの楽しさの種が今後も生徒たちの中で大きく育ってくれることを祈っています。


赴任当初よりも大人びて、生き生きした表情の小天使たちと。

帰国日、小天使のリーダー屈さんが、台北まで見送りに来てくれました!
Writer
台湾 屏東
石山 美保さん

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