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まるでお祭り?インドネシアの生徒会選挙

派遣先校での活動が始まって三日目、やっと学校での生活にも慣れてきたころ。朝、家を出発しようとしたとき、CP(カウンターパート)の先生からメールが届きます。
「今日 日本語の じゅぎょう は なくなりました。さちちゃん は 学校へ 来ても だいじょうぶ、来なくても だいじょうぶ です」
突然、日本語の授業がなくなりました。なんでだろう? 不思議に思いつつ、家にいても暇なので、いつも通り学校へ行くことにしました。

学校へ到着し校門をくぐると、校庭にはいつもと見慣れない光景が広がっています。大きなテント、派手な飾り付け、賑やかな音楽、そして外に集まっている沢山の生徒たち。話を聞くと、今日は生徒会選挙が行われているということでした! そういえば、登校初日にあった朝礼で、3人の生徒が全校生徒の前で話をしていたことを思い出します。どうやらあれは、この日のための選挙演説だったようです。


校庭に突如現れたテント

数日前にあった朝礼での選挙演説

私もCPの先生と一緒に、投票に参加することにしました。受付で自分の名前と所属を書き、立候補者3人の名前と顔写真が載った投票用紙を受け取ります。そして、一人選んで紙に印をつけ、投票箱に投函すると、投票済みの印として、手にスタンプを押してくれました。


投票用紙と記載台

手に投票済みのスタンプを押してもらいました

私が日本で通っていた高校でも、生徒会選挙はありました。集会で立候補者が演説し、生徒が用紙に印をつけ投票箱に入れるという仕組みも、ほとんど同じです。しかし、選挙の時間は1時間程で事務的に行われ、これほど盛大なイベントではありませんでした。一方インドネシアの高校の生徒会選挙は、まるでお祭りのように賑やかです。このようなスタイルだと、先生も生徒もみんな楽しんで選挙に参加でき、生徒会への関心が高まりやすいと感じました。

投票後は、立候補者の3人と記念写真をパチリ。選ばれるのは一人だけですが、3人ともみんな立派です。どの生徒が選ばれても、きっと学校をより良くするために、一生懸命がんばってくれるでしょう。Semangat!(がんばれ!)


正装をした3人の立候補者。とっても素敵!
Writer
インドネシア ランプン州
山下 紗知さん

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